#210 Article 14733 Posted at 2000/05/22 06:30:18 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
Subject: 1976
1976年1月の名作アニメ。
『ハックルベリィの冒険』(1976/1/2~フジ)グループ・タック
マーク・トウェイン原作の『ハックルベリィ・フィンの冒険』のアニメ化。
原作は『トム・ソーヤーの冒険』の姉妹編で、ハックルベリィ…通称ハックは
『トム・ソーヤー』にも登場した少年である。
ハックの声を演じた野沢雅子は後に『トム・ソーヤーの冒険』(1980フジ、
日本アニメ)でトムの声を担当することになる。
『まんが日本昔ばなし(新)』(1976/1/3~MBS)グループ・タック
全24話12回で放映が終わった『まんが日本昔ばなし』が、視聴者の圧倒的な
要望で復活した。
製作システムに特色があり、普通なら演出家、作画監督、原画とセクション
が分かれているが『まんが日本昔ばなし』は作家制をとっていて、一本の話を
絵コンテに始まり、キャラクターデザイン、原画、動画、美術設定、背景まで
一人の作家が担当した。
グループ・タック文芸部記に「映像上の一貫性を敢えて排し、伝承された民
話を各個の演出家が思い思いの映像世界で表現するそのバラエティに特色を置
いている。演出家が原話から直接組み立てるのを基本とし、脚本家は出来上っ
たフィルムに会話とナレーションを付加するという異例の製作法。美術背景も
担当者の個性に立脚する方向が厳守されている。また、日本の風景の中で人間
や動物たちが生きてきたことを強調するため、ロングの演技が中心となってい
る。」とある。
凝った作家は、半年以上かけて15分の作品を作ったそうで、シリーズ全体の
イメージ統一などはせず、逆に1話1話を重視してバラバラのイメージにする
ことで『まんが日本昔ばなし』という大きな世界を作り上げた。
『母をたずねて三千里』(1976/1/4~フジ)日本アニメ
原作は、エドモンド・デ・アミーチスが著した『クオレ』の中の短編。高畑
勲、宮崎駿、小田部羊一に、脚本の深沢一夫と『ホルス』スタッフが集まって
リアルな作品に仕上げた。また、美術監督の椋尾篁はレイアウトに関して宮崎
のどんな注文にも応対して生活感あふれる背景を描いた。
監督の高畑勲は「『母をたずねて三千里』の原作は『クオレ』のなかのエピ
ソードのひとつで、大変みじかいものです。『少年筆耕』の話なども同じです
が、冒頭から激しい不安と焦燥を味わわせて、ページをめくるのももどかしく、
一気にラストの興奮と感動のなかに読者を叩き込む、というかなり扇情的な書
き方がしてあります。短編であるがゆえの力をもった、恐るべき自己犠牲の物
語。これを1年間にわたって52本シリーズの大長編にどうアレンジするか、こ
れでその作品の性格はあらかた決まってしまいます。最も賢明で失敗しにくい
方法―同時に最も一般的な方法―は、“股旅物”にしてしまうことでしょう。
(中略)結果はご覧の通り、私たちのとったアレンジの方法は、原作のひきし
まった構造を、ただただ1年分に苦労してひきのばすという、最も“芸”のな
いものでした。私たちはマルコ像を、こういう“つらい運命を背負いながら、
それに負けず、強くたくましく生きぬいて人助けをする”主人公にすることだ
けはできませんでした。そういう主人公に飽きていました。マルコは、母をた
ずねることに常にこだわり、しかし誇りだけは人一倍強く、ただの同情をひく
少年になることに抗いつづけ、そのくせ結局まわりの人々の恩義におしつぶさ
れそうになりながら、悪夢のような人生を這うように進むだけです。」と書い
ている。
『母をたずねて三千里』は確かに良く出来ていると思うけど、重い話で見てる
のが辛いこともありました。
21世紀まで、あと224日 高木志郎アオ