#210 Article 14671 Posted at 2000/04/14 06:53:12 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
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『スーパーロボット レッドバロン』(1973/7/4~NTV)宣弘社
日本テレビ開局20周年番組。日本テレビ芸能局の斉藤汎司、日本テレビ音楽
の渡辺一彦の二人は、自社の子ども向けキャラクター番組に今ひとつパンチが
足りないことを憂えて、この作品を企画。「テレビマガジン」田中利雄編集長
に漫画家の野口竜を紹介され、作業は二人のイメージを野口がヴィジュアルと
して具現化する形で進められた。が、二人は番組製作とは無関係の部署の人間
であり、企画作業は通常業務が終了してから夜を通して行なわれ、番組企画を
実現させるまでには並大抵でない困難を要したようだ。第1話の試写会で二人
の眼は涙に濡れていたという。ただ企画のスタートは『レッドバロン』の方が
アニメ『マジンガーZ』よりも先だったのに「『マジンガーZ』に放送が先を
越されてしまったこと」が悔しかったそうだ。
科学秘密特捜隊SSIの紅健は兄が作ったスーパーロボット・レッドバロン
でデビラー博士の鉄面党、火星に基地を持つギラスQの宇宙鉄面党のロボット
軍団と戦い、世界の平和を守った。
日本現代企画が映像制作し、ロボットの硬質な感じを出すために着ぐるみは
グラスファイバーの素材を使って200万円の費用をかけて作られ、すばらしい
質感のものとなった。当時はまだ珍しかったビデオ合成をいち早く取り入れ、
光線武器などの描写に効果を発揮、映像的にも今までの作品にない面白い画面
を作っていった。
だが、オイルショックにより番組の筆頭スポンサーだった「日本空気販売」
が倒産して製作資金調達に困難をきたし、打ち切りとなった。
『イナズマン』→『イナズマンF』(1973/10/2~NET)東映
ユリ・ゲラー来日やスプーン曲げなど、超能力ブームが全盛を迎える直前、
以前から超能力を素材に作品を発表していた石森章太郎は、「少年サンデー」
'73年34号から連載の『イナズマン』で満を持して超能力者の対決を描いた。
映像化に際しては、超能力という視覚化しにくい現象を含め、ヒーローもの
としてこの作品をいかに表現していくかが重要なポイントだったようだ。まず
超能力者をミュータント(突然変異生物)と定義し、狂気のミュータント集団
対ヒーローという図式でアクションドラマを展開した。また、主人公の渡五郎
(伴大介、改め伴直弥)の変身過程もサナギマンからイナズマンへと二段階に
分けて克明に描写することで他のヒーローの変身と一線を画し超能力ヒーロー
イナズマンを印象づけた。
渡五郎は新人類ファントム帝国に対抗する少年同盟の盟主キャプテンサラー
(室田日出男)に超能力開発訓練を受けた。五郎は自身が持っていた能力で、
イナズマンに変身し、悪の帝王バンバと戦った。
結果として、原作での超能力戦の表現がそのまま映像化されたとはいえない
が、五郎の母であったバラバンバラとの対決などウェットな部分も前面に押し
出され、人間ドラマという点では石森のイメージを生かした作品になった。
第2部ともいうべき『F』編では主人公以外の登場人物を一新し、ガイゼル
総統率いるサイボーグエスパー軍団・デスパー軍団がイナズマンの前に出現。
戦いの中の人間心理を描く、ハードなエピソードが続出した。
『鉄人タイガーセブン』(1973/10/6~フジ)ピープロ
'73年春、ピープロは『風雲ライオン丸』とは別にもう一本特撮テレビ映画
を製作すべく『パーフェクターMM(ムー)』を企画した。これは主人公の超能力者
滝川音彦(タキオンをもじった名で、後に鷺巣のペンネームの一つとなる)が
悪の科学者マッド博士と戦うドラマだったが実現せず、『風雲~』の打ち切り
決定後、この設定を踏まえ『鉄人タイガーセブン』が新たに企画された。
滝川剛は父から与えられた伝説のペンダントと人工心臓の力で鉄人タイガー
セブンに変身、ムー原人を倒す。
怪獣ブームの次は妖怪などの怪奇ものに子どもの興味の対象が移っていくと
いう周期を考慮して、現代怪奇アクションを目指して製作されたが、ロボット
がブームとなって子どもの興味は怪奇ものには向かわず、番組はそれほど人気
を得られないまま2クールで終了した。
この辺の特撮ものも親に文句を言われるので本放送では見ることができず、
『レッドバロン』も『イナズマン』も再放送で見ました。
21世紀まで、あと262日 高木志郎アオ