#210 Article 14622 Posted at 2000/03/27 07:25:59 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
Subject: Re: Re: 1972 /14620 /14619
'72年春休みの劇場版映画。
『春休み 東宝チャンピオンまつり』(1972/3/12)
『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』東宝、福田純監督
『ミラーマン』円谷プロ
『帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる』円谷プロ
『みなしごハッチ ママにだかれて』竜の子プロ
『かしの木モック』竜の子プロ
『天才バカボン』東京ムービー
建設中の世界子供ランドはM宇宙ハンター星雲人の前線基地だった。秘密を
知った売れない漫画家、源吾たちは危機に。やがてハンター星雲人が宇宙から
呼び寄せたガイガンとキングギドラが地球に飛来。ゴジラ、アンギラスとの間
に決戦が始まった。『ゴジラ対ガイガン』は関沢新一脚本、福田純監督、中野
昭慶特殊技術の作品で、このトリオは『ゴジラ対メカゴジラ』まで続く。
『ゴジラ対ヘドラ』以降ゴジラ映画は死闘の時代に入った。それまでゴジラの
戦いは円谷英二の意向もあってユーモラスなものが多く、傷つき流血する描写
は少なかったが『対ヘドラ』から凄惨な描写が加わるようになっていた。
『対ガイガン』は『怪獣大戦争』『怪獣総進撃』に続いて、ゴジラと侵略者の
戦いを描いたが、前2作との違いはゴジラが明確に人間側に立っていること点
だろう。ゴジラは核の恐怖の象徴ではなく人類を守るヒーローとして登場して
いて、この時期のゴジラ映画は堕落しているとの意見もある。が、怪獣ブーム
でゴジラをヒーローとして捉え、怪獣両陣営にタッグを組ませ、アクション性
を高める作りがなされており、娯楽作品として楽しむべきだろう。ガイガン、
ギドラ、ゴジラ、アンギラスの闘いは、めまぐるしくカットを変え、アップを
使い、闘う怪獣の激しさをカメラが伝え、円谷英二とは違う中野昭慶のダイナ
ミックで激烈な特撮イメージが見られた。
新怪獣ガイガンはモノアイからのレーザー光線や胸の回転カッターなど全身
が武器と化したシャープなサイボーグ怪獣で人気が高い。中野は「コンセプト
は『ゴジラ対ヘドラ』と対照的な怪獣を出すことです。ヘドラは柔らかい怪獣
だったから、今度は硬い怪獣でいこうと。とにかく、今度の怪獣は一つ一つ細
かく変えていこうと。ゴジラの手はこの大きさだから、新怪獣の手はこの大き
さでいこうとかね。ロボットのイメージも加えることにしました。こうして、
手が鎌、腹がカッターのガイガンができました。斬新かつ異色のデザインだっ
たけど、手がやたらと重かったの、丸太のような手なんだもの。ぬいぐるみに
入る中山剣吾(現在の薩摩剣八郎)君は随分苦労したはずです。彼は示現流の
達人だったから、重い丸太の使い方に熟知していたからできたようなもの、こ
の映画で彼の素質に感心した記憶がありますね。」と述べている。
『春休み 東映まんがまつり』(1972/3/18)
『ながぐつ三銃士』東映動画
『仮面ライダー対ショッカー』東映
『スペクトルマン』ピープロ
『さるとびエッちゃん』東映動画
『ムーミン』虫プロ
名作『長靴をはいた猫』の第2作『ながぐつ三銃士』はデュマの『三銃士』
をもとにした脚本を山元護久に依頼したが、時間切れでメインスタッフが寄り
集まって話をまとめ布施博一が3日ぐらいで脚本にした。3匹の殺し屋たちが
三銃士という設定に結びついたが、話の内容は全く三銃士らしくなく、西部劇
になった。第1作のイメージをこわしたという評価もあるが、興行的には成功
した。
企画の横山賢二は「どうせ西部劇にするなら徹底しようというので、人物の
キャラクターなどは、西部劇向きのリアルなものになりました。しかし、企画
としては『長靴をはいた猫』の2本目ということで、ペロや殺し屋たちは共通
するキャラクターですから、どうしても第1作と比較されることになり、そう
いう意味では損をしてしまいました。内容的にはまったくべつのものですから、
いっそのこと設定も新しくしたほうがよかったのではないかなどとも思いまし
た。」と述べている。
『仮面ライダー対ショッカー』はテレビで使用した怪人の着ぐるみ35体をかき
集め、復活怪人軍団として総登場させた。子どもたちにとっては、いくつ怪人
名を知っているか日頃の勉強の成果を試す機会にもなり、この演出は大成功。
以後復活怪人は、東映ヒーロー番組・劇場作品の恒例行事となった。
映画界の斜陽のためか、東宝のゴジラも東映動画の劇場長編もだんだん質が
低下してきたような気がします。
まぁ、ゴジラ-アンギラス組VSギドラ-ガイガン組のプロレスだと思って
見れば楽しめるけど…。
21世紀まで、あと280日 高木志郎アオ