#210 Article 14613 Posted at 2000/03/23 06:20:11 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
Subject: 1971
というわけで、仕切り直し!
『セサミストリート』(1971/7~NHK)
非商業的なテレビプロダクションで働いていたジョーン・クーニイはテレビ
が幼い子どもたちの教育に果たしうる潜在的な力を実験する時が来たと決断。
1968年、児童の情操教育を目的に製作されたこの番組のタイトルは、子ども
たちの知識の宝庫の扉を開かせようと、『アラビアンナイト』のおまじないの
文句「オープンセサミ(開けゴマ)」から名付けられた。
アニメ、ぬいぐるみ、コーラスなど多彩な手法を駆使した総合的な幼児教育
番組。ニューヨークの下町を舞台にユニークな人物やビッグバードなど様々な
キャラクターのマペット人形が繰り広げるドラマを楽しみながら英語に親しむ
ことができ、人気が出た。
『好き!すき!!魔女先生』(1971/10/3~ABC)東映
石森章太郎の漫画『千の目先生』のモチーフを生かしながら、自由な脚色で
明るく楽しいファンタジックな学園ドラマが展開された。シリーズ前半は学園
や生徒たちに関係する事件を解決していく女の子向けのメルヘン番組だったが
後半はアンドロ仮面に変身するSFスーパーヒロインものになった。
『シルバー仮面』→『シルバー仮面ジャイアント』(1971/11/28~TBS)宣弘社
TBS日曜夜7時のタケダアワー久々の空想特撮もの。仮面ヒーロー番組の
中で特異な内容を持つ佳作だが、『ミラーマン』が裏番組に来たことで視聴率
的に苦戦、タイトルを『シルバー仮面ジャイアント』と変更して巨大怪獣路線
に移行した。
『ミラーマン』(1971/12/5~フジ)円谷プロ
円谷プロが『帰ってきたウルトラマン』の成功により1968年以来暖めていた
企画を'70年代の本格的空想特撮番組として製作した。仏の前衛詩人ジャン・
コクトーが監督した幻想映画『オルフェ』(1950)のイメージに触発された円谷
文芸部ブレーンによる企画と伝えられる。
実相寺昭雄は「TBSのものは『シルバー仮面』というタイトルで、宣弘社
の製作、超人は巨大化せず、地球を侵略する異形の宇宙人と闘うことになった。
宇宙人の主たる目標は、レギュラーのなんとか博士一家(名前を忘れてしまっ
た)の持つ光子ロケットの秘密だった。宣弘社と現代企画が提携し、コダイ・
グループのスタッフも加わるという形でスタートした。奇妙なことに、旧円谷
プロ子飼いのメンバーの大半がここに居た。一方の円谷プロ『ミラーマン』の
方は、新しいスタッフが多かった。結果的には『ミラーマン』に軍配が上った。
その主たる原因は、私が一、二作目の演出をしたことにあるかも知れない。一
話完結の単発ではなく、お話はひきつづきのものだった。私のやった第一話、
第二話とも佐々木守の脚本だった。制作会議の席上から『シルバー仮面』には、
仲々一本の太い芯が見つからなかった。ドラマを優先させるのか、それとも超
人のレスリングを優先させるのか?……佐々木守の脚本も、そういった企画の
ぐらつきを反映していつものような冴えがなかったように思える。それは、そ
のまま私の演出にも影響してしまった。イメエジが奔放に開花することもなく、
得体の知れない性格の番組となった。言ってみれば、怪獣ものをATG映画の
調子(トーン)で撮ったような奇妙なものが出来上ってしまったのだ。」という。
実相寺監督の作品というのは、普通のヒーローものがあるからこそ、それに
対する異色作として魅力的なのだと思いますが、いきなり第1話から実相寺の
『シルバー仮面』に視聴者は困惑したのではないでしょうか。私は11月28日は
『アタックNo.1』最終回を見て、その流れで『ミラーマン』を見てました。
21世紀まで、あと284日 高木志郎アオ