#210 Article 14578 Posted at 2000/03/07 06:40:21 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
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1969年の実写テレビ番組。
『魔神バンダー』(1969/1/5~フジ)NMC
1960年に『怪獣マリンコング』を制作したNMCプロの作品。
パロン彗星の王子は、盗まれた宇宙エネルギー“オラン”を取り戻すために
魔神バンダーとともに地球へやって来た。
『空中都市008』(1969/4~NHK)竹田人形座
小松左京原作のSF人形劇。
「そも妖術とは心の技。深くしずむれば万人その掌中にあり。海仙から天を読
み、風を嗅ぎ、地の音を聞く。森羅万象、己が意のままげに、恐るべし、恐る
べし…」
『妖術武芸帳』(1969/3/16~TBS)東映
TBS系日曜夜7時の「武田薬品アワー」で『怪奇大作戦』の後番組として
放映された。同じ時間枠で時代劇ブームを起こした『隠密剣士』(1962宣弘社)
の伊上勝がシナリオを担当した。
江戸時代、アジアを支配化に収めるべく清朝が送り込んだ婆羅門の妖術使い
たちを相手に、鬼堂誠之介(佐々木功)が正義の剣を振るう。
しかし、視聴率が不振で、TBSプロデューサーの橋本洋二は、1クールで
打ち切ることにした。渡邊亮徳は、後企画として、梶原一騎の『柔道一直線』
を実写で製作しようと橋本に進言した。TBSのOKは貰ったが、原作の梶原
を口説かなければならない。「当たって砕けろ」の渡邊はパーティの席上で、
面識がない梶原にアポイントメントなしで突撃した。
「東映さんが、なんの用です?」
「『柔道一直線』の原作権を、いただきたい」
「その話なら、もう他の会社に決めている。ダメだ」
「先生、ダメだっておっしゃってもダメなんですよ。もうわたしは武田薬品と
スポンサーまで決めてきちゃったんですから。わたしは、先生がイエスと言わ
れるまで、ここを動きません」
「おまえ、ずいぶん強引だな」
「強引と言ったって、決めたんですからね。先生、なんとか決めて下さい」
その夜、渡邊は梶原を銀座に誘った。
渡邊亮徳のホームグラウンドで元東映女優の山口洋子がママをつとめる高級
クラブ『姫』で梶原一騎は少し打ち解けてきた。
「おまえ、気に入った」
「じゃ、原作、下さい」
「馬鹿、そんなに、簡単にいくか」
この後、渡邊は梶原を接待漬けにし、ついに原作権を勝ち取った。
「昭和39年10月、東京オリンピックの真っ只中で、日本柔道はオランダのヘー
シングの巨大な体と力の前に、一敗地にまみれた。」
『柔道一直線』(1969/6/22~TBS)東映
梶原一騎、永島慎二原作の柔道漫画のドラマ化。父の遺志を継いで、一流の
柔道家を目指す中学生・一条直也(桜木健一)の前に、ライバル(佐々木剛、
近藤正臣ら)が次々と現われる。二段投げ、地獄車、フェニックス、ライナー
投げなどの現実離れした必殺技が、特撮やトランポリンを駆使したアクション
で描かれ、劇画チックな作品となった。
『サインはV』(1969/10/5~TBS)東宝テレビ部
スポ根ブームが少女漫画に波及して誕生した、神保史郎、望月あきら原作の
バレーボール漫画のドラマ化。いなずまおとしやX攻撃が映像化された。
ふつう'69年の特撮ものの話をすれば、
『宇宙大作戦/スタートレック』(1969/4/27~NTV)パラマウント
は、出てくるもんだけど、下手なこと書いてトレッキーに文句言われるのは嫌
なので、無かったことにしようっと(苦笑)。
『柔道一直線』の渡邊亮徳と梶原一騎のエピソードを読むと、渡邊も渡邊なら
梶原も梶原だよな~という感じです。男らしいけど、とんでもなくワガママな
人たちですね。だけど、この『柔道一直線』でみがかれた大野剣友会の技から
『仮面ライダー』が生まれることになるわけで、その影響はすごく大きいもの
があると思います。
21世紀まで、あと300日 高木志郎アオ