#210 Article 14575 Posted at 2000/03/06 06:41:20 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
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1968年秋…。
「光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった。命
を賭けて歴史をつくった影の男たち。だが人よ、名を問うなかれ。闇に生まれ
闇に消える、それが忍者のさだめなのだ。」
「サスケ、おまえを斬る!」
『サスケ』(1968/9/3~TBS)TCJ
原作は「少年」に連載された白土三平の忍者劇画で、猿飛一族の一人である
サスケ少年の半生を描いた物語。『風のフジ丸』と違ってキャラも白土劇画を
忠実に再現し、トレスマシーンを使って劇画タッチを取り入れ、リアルな作品
になった。
『夕やけ番長』(1968/9/30~NTV)東京テレビ動画
梶原一騎、荘司としおの原作漫画は「冒険王」に連載された“月刊誌最後の
ヒット作”で、「少年チャンピオン」(当初隔週刊)創刊の際には「冒険王」
と異なるストーリーを併載した。悪名高い木曽中に転校してきた赤城忠治が、
得意のケンカ殺法と天才的な運動神経で、空手使いの“影の大番長”紅小路弘
らと戦う物語だった。アニメは、月曜~土曜まで毎日夕方6時35分から10分間
6話完結の帯番組として放映された。
富野喜幸は、木下蓮三の紹介により初めてチーフ・ディレクターになった。
しかし、コンテ・チェックの時間の無いスケジュール、打ち合わせ不足による
作画、美術のリテーク続出、完全徹夜しないとフィルム編集ができない体制の
不備など、東京テレビ動画の体制が富野の思うように動かず、ギクシャクした
ようだ。結局、コンテ、編集だけやって、それを音響監督に渡す最低限の取り
まとめだけをやったという。
『ドカチン』(1968/10/2~フジ)竜の子プロ
笹川ギャグ『おらぁグズラだど』に代わって登場した吉田原作によるギャグ
作品。ノーテン・パンク博士の一部の空間をタイムワープさせる装置により、
原始時代から現在社会にやって来てしまった原始家族ドカチン一家と恐竜たち
が巻き起こすSFドタバタギャグ。
オープニングで、実写のミニチュアワークとアニメの合成シーンを挿入し、
タツノコの新趣向に対する意欲が伺える。中村メイコがドカチン、カカカなど
1人6役の声と主題歌を担当した。
『バンパイヤ』(1968/10/3~フジ)虫プロ商事
可能な限りの映画技術を駆使し、人間の変身というテーマを、新しい特異な
方法で視聴者に訴えようと、実写とアニメを合成した連続ドラマ。虫プロが、
江古田スタジオに設備したエリアルイメージカメラというアニメ合成用撮影台
をフルに活用した。実写を先に撮りその動きに合わせてアニメを作画し、合成
した。
実際の虫プロダクションや、原作者である社長の手塚治虫までが実名で登場
した異色作。
「行くぜ、市やん」
「あいよ、佐武やん」
「罪は憎いが、憎まぬ人を、斬るも縛るも人のため。闇を切り裂く男意気。お
ぼろ月夜の、佐武と市。」
『佐武と市捕物控』(1968/10/3~フジ)虫プロ、東映動画、スタジオ・ゼロ
大人の鑑賞に耐えるアニメを目指した意欲作。石森章太郎の原作は、「少年
サンデー」に短編として掲載され、後に青年コミック誌「ビッグコミック」の
創刊とともにシリーズ化された。本格的時代劇としての格調をねらって、監修
に東映時代劇のベテラン監督松田定次を招き、脚本陣にも劇映画畑のシナリオ
ライターを起用した。
製作に3社が交互にたずさわっているのもあまり例が無い。この作品を最後
にスタジオ・ゼロの漫画家重役陣たちは解散、会社ゴッコは終わりをつげる。
鈴木伸一は「白黒作品に終始した前のスタジオ・ゼロが限りなく懐かしい」と
述べている。
「それは、いつ生まれたのか誰も知らない。暗い音の無い世界で、一つの細胞
が分かれて増えていき、三つの生き物が生まれた。彼らは、もちろん人間では
ない。また、動物でもない。だが、その醜い体の中には、正義の血が隠されて
いるのだ。その生き物、それは、人間になれなかった妖怪人間である。」
『妖怪人間ベム』(1968/10/7~フジ)第一動画
「早く人間になりたい!」妖怪人間ベム、ベラ、ベロが人間になる方法を求め
旅をする物語。ベム、ベラ、ベロは普段は人間の姿をしているが、指が3本で
あることまでは隠せない。醜い正体がわかると迫害されるが、姿形が違うだけ
で憎み合うような人間に、美しい心の妖怪人間が憧れるという点が逆説的で、
人間という複雑怪奇な生き物を別な角度から見直した作品である。
『ジョニイ・サイファー』(1968/10/21~フジ)ワーナー・セブン
日米合作テレビアニメ。
異色のアニメが次々と登場しました。
この時代の主人公って、番長とか妖怪人間とか見た目は悪そうでも、正しい
心を持ってて、視聴者が感情移入できたと思います。
最近はカッコは良いけど心が曇ってる感じで、うっとうしいアニメキャラが
多いよね~。
21世紀まで、あと301日 高木志郎アオ