#210 Article 14568 Posted at 2000/03/04 06:45:37 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
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前年“東映まんがまつり”というネーミングが登場したが、定着せず1968年
には使われなかった。
『東映こどもまつり』(1968/3/19)
『アンデルセン物語』東映動画、矢吹公郎演出
『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』(リバイバル)東映動画
『怪獣王子』ピープロ
脚本が井上ひさし、山元護久コンビの『アンデルセン物語』はドタバタ喜劇
風のギャグと、ふんだんに入った歌によって愉快なミュージカルという体裁に
なっている。しかし画面作りが台本の面白さと音楽の素晴らしさを十分に発揮
させるところまでいたらず、傑作たり得なかった作品だといわれる。
『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968/3/20)大映、湯浅憲明監督
『妖怪百物語』(併映)大映、安田公義監督
ガメラ映画はアメリカでは第1作が劇場公開された以外はすべてテレビ放映
のみだった。そこで『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』は、米国向けテレビ映画と
して製作され、主人公が日米の子どもたちとなった。
「♪ガメラ ガメラ つよいぞ ガメラ つよいぞ ガメラ つよいぞ ガメラ~」
作詞は永田秀雄専務。専務だから、皆拍手をしないわけにいかなかったが、
「みんなが感激して、いいと言ってたから、これを使ってくれ!」となった。
大映児童合唱団と書いてあるが、そこらの子を集めてきて歌わせたという。
テレビ界との相乗効果を考えた大映は、同年1月から放映された水木しげる
原作『ゲゲゲの鬼太郎』の“妖怪路線”をポスト『大魔神』として選択した。
『妖怪百物語』の妖怪デザイン画は水木が1966年以降「少年サンデー」「少年
画法」などの少年誌に模写絵を紹介した、江戸の妖怪画家・鳥山石燕の絵草子
をルーツにしている。
『夏休み 東映まんがパレード』(1968/7/21)
『太陽の王子 ホルスの大冒険』東映動画、高畑勲演出
『ゲゲゲの鬼太郎』東映動画
『魔法使いサリー』東映動画
『ウルトラセブン』円谷プロ
労働組合の活動を通じてよく話し合っていた、いい映画というのは何なのか
という問いに答えようとしたのが『太陽の王子』だった。高畑勲は、制作過程
でも、組合民主主義を体現した。宮崎駿はドラマの中の人間のあり方について
高畑の悩みの聞き手となり、アドバイスし、必要なスケッチを出していった。
幼児を主な観客層とした東映の“明るく楽しい漫画映画”路線の中に、突然
生まれた『太陽の王子』は、東映の興行宣伝方針にも戸惑いを与え、興行成績
はそれまでの長編漫画の最低を記録した。この映画のテーマ…団結や村人内部
の矛盾、ホルスの悩み、ヒルダの迷いなど高校、大学生くらいの年齢を対象と
して設定されていることが不振の原因であった。
『怪獣総進撃』(1968/8/1)東宝、本多猪四郎監督
『海底軍艦』(併映、リバイバル)東宝
『海ひこ山ひこ』(併映)学研
怪獣映画の総決算を目指した『怪獣総進撃』では製作費も当時の怪獣映画の
平均額に8千万円プラスして2億円とされて、ゴジラ、アンギラス、ラドン、
バラン、モスラ、マンダ、バラゴン、ゴロザウルス、クモンガ、ミニラ、キン
グギドラという11大怪獣が登場した。『怪獣大戦争』をスケールアップした超
大作で、宇宙艇ムーンライトSY-3の活躍、世界各地を破壊する怪獣、人類
とキラアクの月面での攻防、富士山に展開するクライマックスの怪獣の激闘等
見所は多い。
『九尾の狐と飛丸(殺生石)』(1968/10/19)日本動画KK
東映動画の『白蛇伝』等の流れを汲む劇場版オリジナルアニメ。大映配給。
『東映ちびっ子まつり』(1968/12/19)
『ガンマー第3号 宇宙大戦争』東映、深作欣二監督
『ピノキオの宇宙大冒険』ベルビジョン・プロダクション
『人のくらしの百万年 マニ・マニ・マーチ』東映動画
『河童の三平 妖怪大作戦』東映
オール外人キャストの日米合作映画『ガンマー第3号』は、だからこそ宇宙
空間のセットに吊るされたミニチュアの爆発、着ぐるみ怪獣の操演など、日本
独自の様々な映像表現が強く感じられる作品となった。
私が大学の頃になると高畑勲や宮崎駿が魅力的な作品を作ったこともあり、
『太陽の王子 ホルスの大冒険』再評価の動きが出てきましたが、子どもの頃
は、やっぱり面白くないと思ってました。大きくなってからも、市原悦子声の
ヒルダが良いとはあんまり思わなかったけど…。
21世紀まで、あと303日 高木志郎アオ