#210 Article 14555 Posted at 2000/02/28 06:41:51 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

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『コメットさん』(1967/7/3~TBS)国際放映
 テレビ特撮作品の中では、数少ないファミリー向け番組。原作は横山光輝。
魔法の国ベーター星からやって来た落第生コメットは地球の家に家政婦として
住み込み、そこの家族たちとの交流を通して成長していく。Aプロの芝山努ら
のセルアニメや、MOMプロ出身の真賀里文子らの人形アニメのベータンとの
合成もスムーズで、ドラマとしての完成度も高かった。

「故郷の星を逃れた超能力生物エスパー星人の二人は、ヒカルの両親の姿を借
りて地球に亡命した。このことをヒカルは知らない。エスパー星人の二人は、
ひそかに超能力を使って、ヒカルの叔父であり光波エネルギー研究所の所長で
ある朝川博士の研究に力を貸して七つの力を持つ強化服を完成、これをヒカル
に着せて、光速エスパーと名づけた。」
『光速エスパー』(1967/8/1~NTV)宣弘社
 初期のテレビで『月光仮面』などのヒーローものを作ってきた宣弘社が特撮
に初めて挑戦した作品。合成もミニチュアも貧相だったが、メルヘンチックな
味わいがあった。
 東芝のマスコットとして漫画家あさのりじがデザインしたキャラクターで、
電気店に人形が飾られた。番組放映時、あさのは「少年」に『光速エスパー』
の漫画を連載。また、松本零士はキャラと設定の一部を借りた漫画を描いた。

『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』(1967/8/3~NET)東映
 '66年放映の『忍者ハットリくん』の続編だが、前作の東映京都テレビプロ
に対し、この作品は東映東京撮影所が担当して、内容的には新シリーズという
感じが強い。ハットリくんと、怪獣ブームを反映したコミック怪獣ジッポウの
凸凹コンビを主役にして、見どころも前作の忍者同士の立ち回りからホーム・
コメディのドタバタになった。

『ウルトラセブン』(1967/10/1~TBS)円谷プロ
 円谷プロが『ウルトラマン』終了後、半年の準備期間を経て発表した作品。
前番組『キャプテンウルトラ』の宇宙SFヒーロー路線を踏襲しつつ地球防衛
をテーマに超人対宇宙人の攻防戦を描いた。

>ttyp3:  よしゆき    (MAP3848) logout 02:13 : 飛ばせーあーおい空にブーメッラーン
♪吠えろ~ 燃える海に ジャングルに~ オーラ~!
『怪獣王子』(1967/10/2~フジ)東急エージェンシー、日本特撮株式会社
 東急エージェンシーは、『マグマ大使』の成功で国産怪獣テレビ映画の海外
需要に着目し、特殊造形家の大橋史典を社長に「日本特撮株式会社」を設立。
ピープロが製作協力して『怪獣王子』が作られた。
 製作開始は前年10月で、当初は『マグマ大使』の後番組ではなく、1月から
別枠で放送され、フジテレビの2大怪獣番組としてブームを盛り上げる予定で
あったが、製作が大幅に遅れ放映された頃には怪獣ブームが下火になっていた
のは番組にとって不運だった。結局、視聴率が思ったほど取れず全56本の予定
が、敵の昆虫人間軍団の壊滅を見ないまま26話で終了。日本特撮株式会社は、
この打ち切りで資金繰りがうまくいかなくなって倒産、東急エージェンシーも
特撮路線を縮小してしまった。

『ジャイアントロボ』(1967/10/11~NET)東映
 東映の平山亨がNETに企画セールスに行くと、宮崎慎一プロデューサーは
巨大ヒーローものの特撮作品をやりたいと要求した。平山からNETの意図を
聞いた渡邊亮徳は、『大魔神』の土俗的な感じと『ウルトラマン』の宇宙的な
コスチュームを意識しつつ、アニメでヒットした『鉄人28号』をヒントとして
実写テレビ化を前提とした巨大ロボットものの原作を横山光輝に頼んだ。横山
は、エジプトのスフィンクスのイメージを脳裏に浮かべながらデッサンにとり
かかった。『鉄人28号』は、あえてシンプルなデザインにしていたが、今回の
『ジャイアントロボ』は対照的に複雑にすることにした。
 ロボットの斬新なデザイン、独特のアクション、秘密兵器の魅力に加えて、
腕時計型通信機の設定や、ロボの手に乗って飛ぶ描写などがロボの存在を身近
なものにし、子どもたちの心をとらえた。

「遠く暗い宇宙の奥から地球を目指してやってくる者、それを今私たちはイン
ベーダーと呼ぼう。滅びゆく星からの侵略者たち。彼らの目的は、地球をわが
ものにすることにあるのだ。
 デビッド・ビンセントは、とある夜明け仕事を済ませての帰り、激しい疲労
と戦いながら車を走らせていたが、迷い込んだ田舎道で、彼らインベーダーを
目撃した。この一瞬から若き建築家の人生は大きく書きかえられたのである。
人間の姿をした宇宙からの侵略者インベーダーが地球にいる限り、デビッド・
ビンセントはこの恐るべき事実を全世界へ訴えなければならない運命を背負っ
たのだ。」
『インベーダー』(1967/10/4~NET)クイン・マーティン制作
 実体がつかめない存在として異星人を人間に近づけた形で描く物語展開は、
特撮でわかり易く映像処理するより、ドラマ作りの難しさを伴うものだった。
なかなか画期的な展開を見せにくい、このシリーズは、結局インベーダーへの
完全な勝利は得られないまま、全43回で終了した。

 '67年の夏頃から、いろいろな制作会社が特撮作品を手がけるようになりま
した。『ウルトラセブン』は今見ても良く出来てると思うけど、たまに『光速
エスパー』や『怪獣王子』みたいなチープな特撮が見たくなります。

                        21世紀まで、あと308日   高木志郎アオ