#20 Article 3176 Posted at 1994/08/10 01:26:14 by KINMA (MAP814) [USHIRO]

Subject: うしろの正面だあれ

季節柄、再放送されてたので観ました。

 前半の日常の描写。黙々と描かれる昭和初期のごくありきたりの家庭や子供達の
 生活に、いくつかのドラマはあっても、流れゆく日々には幸せの香りが漂って
 います。「ほのぼの」という程に明るくはないけど、時間に緩やかさを感じます。

 親に怒られるのが何よりも恐かった頃、母親が誰よりも愛おしかった頃、そして、
 子供である事の幸せを無意識に堪能していた頃の喜びがよく描かれていました。

 だからこそ、後半では「幸せな日々を奪い去るもの」という形で描かれる戦争の
 悲惨さが出ていたのではないかと思います。とはいえ、基本的に子供の視点で
 描かれているみたいで、本当に恐ろしい事にフィルタがかけられている様な気が
 したのです。

 わたしの記憶の底には、戦争の化石に触れた思い出があります。生の戦時資料を
 手にしました。縁日で頭を下げる傷痍軍人を見ました。そして何よりも生の戦時
 体験者の方々と共に育ちました。

 そういう点でのメッセージ性は、アニメでは表現できないのかもしれません。

                かよ子って、なつみちゃんみたい  きんま