#20 Article 1244 Posted at 1992/08/27 18:28:04 by RABIT-GTI (MAP3022) [HIROSHIMA]

Subject: Re: 広島フェス速報 /1228

作品リストは手間かかるので、先に個人的な広島レポートを書きます(敬称略)。
 何分、私は広島フェス参加は初めて(2日目から最終日)なので、馬鹿な事も
 書きますが見逃してやってください。

 (感想1)広島は、簡単に入れて恐ろしく効率の高い上映会です!!

 実は行く前は、全世界から作家・マニアが集まるイベントなので、全くの個人
 は入りずらいのでは? なんて心配もあったのですが、全く杞憂でした。
 普通の親子連れも沢山来るし、5日間に渡り10時から21時まで世界のアニメ
 を一気に見られるのですから、最高です。同じ量を各種上映会やLDで見る手間
 と時間を考えれば、旅費・宿泊費を考えてもコスト・パフォーマンスは最高です。

 (感想2)幅広い交流の場でもあります

 ロビーでは持永只仁、木下蓮三、川本喜八郎、キンボールといった人が、すぐ
 脇を歩いていくので「ひええ」と思います。(23日の夜には、近くのマンション
 屋上で行われたASIFAのパーティーに紛れ込んでしまいました。^^;)
 プログラムによっては講演もあるし、普段なかなか会えない他のサークルの方とも
 お会い出来るのも嬉しい。Maple をROMされてる方も結構多いと知りました。
 (皆さんも書いてくださいね > 広島フェス行かれた方々)

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 以下は作品の個人的感想です。私個人はなるべく予備知識無しで見るほうなので、
 ストーリーとかはなるべく避けます。他の方が書かれるのは勿論良いのですが。

 ・グランプリの「サンドマン」は、恐いが美しい人形アニメです。
  「恐ろしいサンドマンの所業も親子の愛情がため。まさに『愛と平和』の広島に
  ふさわしい受賞と言える」とは友人のH氏説(^^;)

 ・今年の受賞作品は結果的に、いわゆる難解というか、個人作家風な作品の受賞が
  多かった印象。個人的にはともかく、一般の子供には辛いかも知れない。
  (本当は「ミル」などは子供が見る作品だと思いますが。)
  「ストリングス」「フランツ・カフカ」「ミル」などは砂が効果的に使われてい
  ると思います。

 ・岡本忠成の遺作になった「注文の多い料理店」ですが、出来は良いのですが
  川本喜八郎が引き継いだためか、美術・編集・音響など、なんかノルシュテイン
  の真似やってるようにも感じてしまうし、ファンとしては岡本作品という感じが
  せず、個人的には残念でした(贅沢かも知れませんが)。

 ・ドリエッセンの「ウォーターピープル」は、NHKエンタープライズ配給だし、
  一部に熱狂的な固定ファンがいるので政治の力で受賞するかも? な~んて
  無責任な説もありましたが、入賞しませんでした。しかし、ドリエッセンの
  美少女キャラってのを初めて見ました(^^;) NHKエンタープライズが「日本
  ではアニメには美少女が必須です」とか吹き込んでたりして (^^)

 ・「汚点」(イギリス)は、不気味な人形アニメだが、疲れた時に見ると心安らか
  に寝られそうです (^^;)

 ・以下は個人的に、特に気に入った作品です

  -「大西洋横断」最高!! この動き、この色彩、この音楽、まさに
   ラギオニ健在なり!! ラギオニのファンなら死んでも見ましょう!
   (他方、再編集版「グウェン」も上映されたが、ストーリーを追っている
   感じだし、ラギオニの真似作品かと思ってしまった。)

  -「グランパ」(イギリス)これは良かったなあ! 安定した作画、楽しい
   回り込みと色彩。安心して楽しめる。しかしイギリスの中産階級は毎日
   こんな生活してるのか! とも思ってしまう(^^)。

  -「スワンプ」(イスラエル)これは面白い! 1つの設定でここまでやる
   のも凄い! バラブロックというか。イスラエルってのが興味深い。

  -「カーニバル」(イギリス)簡略化された色と線が必要にして充分。
   いかにもアニメーション。イギリスの作品にはセンスが感じられるのが多い。

  -「アダム」(アダム)粘土。動きも細かい。モンティパイソンかとも思う
   が、これもセンス抜群で笑える。

  -「コトバ、コトバ、コトバ」(チェコスロバキア)地味で重苦しい作品が
    目だった東欧諸国の中、同じ発想の作品は数あれど、これは洒落てて
    面白い。会場でも非常に広くの観客に受けてました。

  -「ストリート・スウィーパー」(フランス)回り込み、メカのメタモル(?)、
   ロリっぽい少女と、なんか学生アニメに良くある感じだが、かなり上手だし、
   結構好きなんです実は (^^;)

  -「クロアチアからの便り-2」(クロアチア)戦時下の国から。
   内容は単純で良くあるけど、ラストが印象的。ブイッッ!

  -「カン・フィルム」(ブルガリア)会場で大いに受けてたが入賞しなかった。
   一部では以前より有名だったらしい。カン版「1984年」というか。
   しかし気になる事がある。連行や拷問シーンで単純に受けてゲラゲラ笑うの
   は日本人ばかりだ。たまたま監督者席のすぐ後ろに座っていたが、ヨーロッパ
   系の多い彼らや家族はそこでは笑ってなかったですね(犬の小便では笑って
   いたが)。出品のブルガリアは、東欧の中では比較的自由とはいえ、一時は
   こんな作品を作るのは非常に危険だった筈で、笑うとしても、相当のブラック
   でしょう。日本人の平和ボケを目の当たりにした思いでした。
   (以前、ノルシュテインが来日講演で「当局が作品を作らせてくれない」と
   訴えた時、洒落だと思ったのか会場の大半の日本人が「わはは」と笑っていた
   のを思い出してしまった)

  -「狼と赤ずきん」(ロシア)これも会場で大受けし、入賞しなかった人形
   アニメ。狂喜したマニアも多い。(内容的に受賞は難しい気もするが...)
   後半のネタもいいが、個人的には前半の主人公とお母さんのケーキを作る
   動きが圧倒的でした。作画も美術も非常に高いレベルで安定している。
   まさに『アニメ超大国=ソ連は健在なり!!』を見せつける作品。
   破壊力200%。ソ連(ロシア)ファンは必見!

 とりあえず、以上

 RABIT-GTI