#194 Article 501 Posted at 1995/10/28 04:43:13 by W.M. (MAP009) [NO.04]

Subject: Re:*9 雨、逃げ出した後 /499 .... /448 /445

ちょっと辛口の感想です。

> シンジも普通~の男の子~~。(おいおい)

 う~ん、私の感想も、ほとんどこれに尽きます (^^;)。
 コミックス 1巻の巻末の庵野監督の文章では、シンジ君は特に人つきあい
について特殊であるかのような感じでしたが、そういうわけではなくて、
「ちょっと引っ込み思案なだけ」なんですね。

  NERVも、シンジ君に対して、ちゃんと(本人にも気がつかせない)護衛を付
けているはずです(だって、彼が交通事故や暴漢に会ったりしたら、人類が
困ることになるんですよ)。だから、彼が電車でぐるぐる周っていたり、
特に観る気もない映画の上映館に入ったりしているときにも、NERV側に護衛
から連絡が入り、彼の行動が補足されているという描写があってもよかった
かなぁ、と思いました。

  (映画がドキュメンタリーというのが、ちょっと驚きました。
   第三東京ではそんなもの上映しているのか…)

 ただ、駅で彼が特別列車に乗らなかったことについて、描写が足りないよ
うな、よくわからない気がしました。今まで、ずうっと「言われたことをす
る、逆らわない」という行動方針を取っていた彼が、転校したばかりの学校
の友達(1日しか会っていない)と会話し殴り合って、で、自分の意志でもう
一度やってみようと思ったというのが、むしろ唐突にさえ感じられました。

 ミサトさんが駅に車で駆けつけてきたのは、なぜかなぁ。もう一度説得し
ようとしたのかな? それとも、たんなる見送り? シンジ君の直属の上司なら
ば、NERVから出るときに付いているのが普通でしょうに、夜勤あけで寝てい
たのかな?
  彼女の行動も、唐突な感じで、わからなかったです。

from article No.465 しっぽ(☆)さん:
> 貴重なパイロットを、いくら本人の意志だからってこう簡単にやめさせてしまう
> なんて‥‥妙な意味で個人の権利が尊重されてるなあ。戦意高揚ビデオを何日間も
> 見せ続けて洗脳するとかすれば話は簡単なのに(笑)

 そうそう、私もそれを考えました。
 修理費が国の予算に匹敵するような、人類最後の切り札とも言える人造人
間のパイロット、いまのところ、世界に 3人しか見つかっていない。それを、
ちょっとプレッシャに負けていじけているからといって、ああも簡単に放り
出してしまうのかなぁと。

 で、もうちょっと思いをめぐらせたところ…

   ひょっとすると、シンジ君がエヴァに乗るような心情になるよう、児童
    心理学者を含めたチームがシナリオを組んで、彼や友人が NERVの都合の
    よいように誘導したんじゃないだろうか

…というのを考えつきました。もし、あの列車に乗ったとしても、行った先
で彼はさまざまな人との出会いがあり会話があり、それらはやっぱり彼の考
えを「自発的に」変えさせようとする、仕組まれたものである、というわけ
です。そのぐらいの人員と費用、NERVにとってみれば軽いものでしょう。

  (でも、もしそんなストーリーで、そういう描写がされていたとしたら、
   シンジ君は主人公ではなく、NERVという組織に動かされる単なるコマの
   1つとなり、作品が変わってしまいますね)

 エヴァンゲリオンとは、感情を司る神経を含めて接続されるそうですから、
「無理強いして」とか「薬で」・「洗脳して」というのでは、パイロットと
して役立たなくなるのでしょう、きっと。

                        MAP009 / W.M. (ダブレムと発音してください)