#194 Article 3438 Posted at 1996/12/23 09:11:58 by TOSHI (MAP2425) [ANSER]

Subject: Re: Re: Re: 「降りた」と言うより「投げ出した」? /3421 /3402 /3400

ボードも落ち着いたようなので、クリスマスプレゼントの「解答編」ね(笑)。

  先に書いてしまうと、

  「ウルトラシリーズでエヴァの1話を作ることはできません」

  だって、引用元が違うんだもん(笑)。

  エヴァの第1話冒頭、海中に沈んだビル街の中を使徒が潜航する場面を
  思い出してみましょう。

  海中を泳いで進む怪獣なんてモチーフは、実はウルトラシリーズには
  まずありません。そんなことすると、特撮に予算がかかりすぎるので(笑)。
  なにせ、映画ゴジラでさえ、そんな場面は『VSビオランテ』まで、
  ありませんでした(海上場面は多いのに)。

  実はこの場面、ある有名なTVアニメ作品第1話からの本歌取りなのです。
  そう書けばもうわかるでしょう? そう、『未来少年コナン』です。

  おっと、早とちりしないでくださいね。
  こいつはパロディなんて単純なものではありません。
  むしろ、この冒頭の場面の表現における「差異」に注目する必要があるのです。

  『コナン』では、科学文明が滅び、自然が芽生える「希望」の描写として、
  沈んだビル群がありました。周囲を泳ぎ回る生き生きとした魚群が象徴的です。
  一方、『エヴァ』では、世紀末後のアンニュイな、「絶望」すら失われた
  世界が、かなり巧みに表現されています。

  この「差」を見逃してはいけません。
  『コナン』と同じ描写を重ねながら、異なるものが表現されていること、
  それこそが、『エヴァ』を生み出し、26話まで疾走させた「気分」の
  正体なのですから。
   TOSHI

P.S.ああ、なんかもったいない……。正直たいしたネタではないんだけど、
  ネタ薄の僕にとってはわりととっておきのネタだったの……(;_;)。