#192 Article 895 Posted at 1996/08/08 04:16:35 by ☆まちばり☆ (MAP641) [NO.37]
Subject: Re:*5 幻の名画!帰って来た女探偵 /877 ... /865 /862
なんか3週間遅れでようやく見ました。 ををっ、久々の会心作じゃないですか、これ。(^_^;) キャラクターの動かし方が すっごくうまいっす。 みゅ~さんのご指摘にもあるように、セイント・テールが「悪いことの肩代りを する」っていう方向性、これは#31『月の宝石を盗め!』と同じですね。 確かにやたらと「復讐」という言葉を強調してしまったために、「んじゃ芽美は 悪いことは自分が責任を負えばいいと思ってるのか?」と偽善的な側面が非常に 色濃く出てしまっている。原作では「どうにもしようがなくて困っている」人を 助ける、という方向性であって、依頼人は自力解決できなくて困っている人たち なのですよね。この方向性だと今回のような話は発生しません。ところが今回の アニメの話は、それを無理矢理、探偵になることで(しかしあれって「探偵」 なのか?(笑))自力解決をしようとするわけですよね。ここで、芽美が「だからと いって盗みが許されるはずがない」という論理を持ち出してしまうと、じゃあ あんたのやってることはいったい何なんだよ、っていう話になってしまい、悪い ことの肩代りをする、というセイント・テールの偽善的な側面が色濃く出てしまう んですよね。だからここの部分はうまくオブラートでくるんで、なるべくうまく ごまかして欲しかったところです。今回はなまじ話を非常にクリアにしたがために この辺で逆にボロが出てしまった、っていう感じですね。 だから逆に、これ以外の部分は非常にすっきりとうまく作られていました。話の 筋はそれなりに通っているし(とはいえ、闇ルートで名画を売りさばかずに手元に おきっぱなしにするあたりはちょっと謎ですけど(^_^;))、アスカJr、飛鳥刑事、 さらに女探偵という3者がそれぞれ非常にうまく動いていますね。一度に全部の キャラを動かさずに、あるところではアスカJrを撤退させ、またあるところでは 飛鳥刑事を撤退させる。うまくキャラクターの数を絞り込んで動かしています。 そのため、話の流れ、キャラクターの動きは非常に分かりやすくなっていると 思います。飛鳥刑事を軽い男に仕上げてしまっているのはちょっと悲しいけど。 最近のボロボロなアニメ版から考えると久々の会心作、という感じはしますが、 今回よかったのはやはりキャラクターが生き生きと動いていた点、これに尽きる のでしょうね。多少(かどうかは知らないけど(笑))話の筋が通っていなくても、 キャラクターがそれなりに動けばまあなんとか見られる作品にはなる、っていう ところでしょうか。 というわけで、一点だけフォローです。っていつのフォローだよ。>私(^_^;) >「男にはわからない」ってのはわたしも男なので理解できませんでした(^_^; ち、ちがあああう。(笑) これは女の子が使う必殺技のひとつです。(^_^;) 「ねえねえ、何話してるの?」「男の子にはナイショの話よっ☆」っていう、 話をかわすときの手法です。これ言われると言い返せなくて困る。(笑) もっともこの話、この部分がそもそものこの「セイント・テール」という作品を 根底から覆しているんですけれどもね。だって、これをやってしまったら完全に アスカJrがないがしろにされている、ってことですから。セイント・テールに とってのアスカJrって一体なに? っていうときに、アスカJrだけは「分かって くれている」、お互いがお互いのことを誰よりも一番よく知っている、という 構図があるからこそ、原作のような展開が可能になるんですよね。今回の話で、 果たしてこの部分、必要だったでしょうか? 確かにこの女探偵の、探偵としての 優秀さを端的に示せてはいますけれども、この作品の根底をゆるがしてまで 描く必要性は感じません。 MAP641 まちばりあかね☆