#19 Article 1766 Posted at 1993/10/08 06:29:53 by W.M. (MAP009) [GUNNM]
Subject: 銃夢 (TEARS SIGN)
上巻にあたる「銃夢 (RUSTY ANGEL)」でちょっとがっかりしたにも関らず、
下巻の「銃夢 (TEARS SIGN)」も買ってしまいました。
こちらの内容は、ユーゴが脊椎強盗をするところからとなっています。発
売されてからもうだいぶたちますから、内容について書いてもいいですよね。
私は原作の、ガリィがユーゴに告白するところや、「どーしよーかなー?
ころしちゃおうかなー」のところがとても気に入っているので、どんなふう
にアニメーション化されているのか、わくわくしながら観ていました。
いちおう、そのシーンはありました。しかし、30分の作品なので、ゆとり
(というか間)がなく、ちょっと唐突ぎみに告白してしまいます(原作では、
ガリィの心の中が、かなりくわしく書かれています)。また、「どーしよー
かなー?ころしちゃおうかなー」というセリフはちゃんとあるのですが、そ
の後で「あといくらあればザレムに行けるの?」なんて言うので、気抜けし
てしまいます。あそこは、ユーゴ(と視聴者)をドキッとさせておいて、次の
カットで何も言わずにチップを握らせるからこそ、いいところなのに…(な
んてこだわっているのは私だけかな?)。
さらに驚いたことに、その後の、殺されかけたユーゴの首を抱いたガリィ
が、他のハンターウォーリアの見る中、ファクトリーの端末人間にそれを見
せるシーンがありません。ガリィは、自分の生命維持装置にユーゴの頭をつ
ないでもらって、すぐにイドのところに行ってしまうのです。また、サイボ
ーグになったユーゴは、ベクターのところには行きません。なんと、代わり
にイドがベクターと戦うのです。
「なぜ?
30分×2巻で時間がないというのはわかる。だから、話が一部省略される
のは、まぁしかたないかもしれない。
だけど、どうしてイドが『おまえのせいで、ユーゴはお金なんかのために
一生を無駄にした』なんて、妙な日本風ヒューマニズム的なセリフを口にし
て、ベクターを殺しにいかなきゃいけないの? 全然この世界感と合ってな
いじゃん!」
というのが、観終わった直後の私の気持ちでした。この OVA作品は、絵はか
なり美しいので、ストーリーの作りの不自然さがいっそう目立っているよう
な気もします。
MAP009 / W.M. (ダブレムと発音してください)