#19 Article 1552 Posted at 1993/05/20 03:04:01 by MASAKI (MAP1983) [GIANTROBO]

Subject: Re: Re: 三鷹市ポスター /1549 /1544

げ、げっ No.1544 を見直してみたら文字化けして肝心の作品タイトルが

わかんない・・・

>ほとんど毎年恒例となりました三鷹市のアニメポスター、

 今年はジャイアント・ロボです。

が途中で切れていました、申し訳有りませんでした。



> TWISTOR様 

三鷹市民の反応ではないのですが、担当者のコメントをお伝えします。
ただし本人が忙しいので本人の意見を私個人がとりまとめた形になっておりますので
ご了承ください。


まず製作目的は「市民に存在を知ってもらうこと」です。

 水は蛇口をひねれば出てきて当然、となかば常識となってしまった現在ですが、それ
らを維持していくには大変な労力が必要とされます。
 それを誰がしているのか?
 こんなことは少々考えれば誰にでもすぐにわかることです。しかしそれを普段蛇口を
ひねる時にも考えている方はほとんどいないでしょう。

 つまり水道管理体制なんたらについて考える結果でてくる存在ではなく、
「そーいうことをしているところがあるんだぁ」と単純に知ってもらう、これが目的で
す。


 そして製作のコンセプトは「貼ったら盗まれるポスター」 「自分が欲しくなるポス
ター」です。

盗まれるぐらいポスターでなければ人は注目してくれませんし、企画した本人が欲しが
らないような程度のものでは盗んでまで手に入れるような人は出てきません。

これまでの役所のポスターは老若男女すべてにアピールできるものを前提に考えられて
きました。
しかしそういったたものは非常に限られます(国民的なアイドルタレントを用いたり、
著名なイラストレーターにお願いすることも予算的に無理です。)
 担当はそこで考えました、「すべての世代にアピールするのではなくごく一部の存在
に強烈にアピールできれば周りも動くはずだ」と、
そこで担当は自分も昔からよく読んでいるコミックに目をつけました。
「これならなにが強烈にアピールできるか判る!!」
 担当本人はこの時点までまさか役所の仕事と自分の趣味が結びつくとは想像もしてい
なかったそうです。

企画会議の段階でも最初は難航したそうですがとにかくこうして方向性が決まって動き
出しました。
しかし最初から現在のように大きな反応を得ることができたわけではありませんでした。最初のポスターは、少女マンガのアシスタントの女性に依頼しました。
役所内部の反応は微々たるものでしたが、ポスターに関して小数ながらも一般市民から
問い合わせがくるという 役所側にしてみれば「!?」という驚きのものでした
 翌年は同人誌の経験者に依頼しました、前回と同程度の反応でした。
 そして平成元年に「機動警察パトレイバー」を高当セ美さんに依頼しました、これは
「NEWTYPE」や「アニメージュ」などにも紹介記事が載りました。
 平成2年 水道ポスターにアニメーターの菊池通隆さんのオリジナルイラストを、
年金ポスターにマンガ家の麻宮騎亜さんに「サイレント・メビウス」をお願いできまし
た。これは全国版の新聞に写真入りで報道され大きな反響がありました、このポスター
は三鷹駅に貼られても貼られても片っ端から盗られてしまいました。
また直接窓口に来る人やポスター欲しさに年金に加入する人も出てきました。
 (この年から年金だけでなく水道のポスターも任されるようにもなりました)
 平成3年 「ふしぎの海のナディア」これも全国版の新聞に写真掲載されました。
このころから ”日本一のおたく市役所”などと呼ばれるようになってしまいました。
 (この水道のポスターはなかなか人気があるようでして、同人誌でこれらの真似を
  したものが幾つかありましたし、93年のCレヴォではセーラームーンの亜美ちゃ
  んバージョンのものまででていました)
 平成4年 「機動戦士ガンダム0083」 このころになりますと貼る時期を待ちか
ねている方々が多数いらっしゃいまして、あっという間に盗られてしまう上に三鷹市の
各担当部署などからも問い合わせが殺到しました。
 この頃に「他の人に見られる前になくなってしまうポスターの効果」に対して疑問視
する声が一部で出てきました。
またこの年度末には三鷹市、小金井市、調布市の3市合同による固定資産税のポスター
がつくられました、これは荒木伸吾さんと姫野美智さんのオリジナルイラストでした。
そして今年平成5年度は、ジャイアント・ロボです。

さて、こうしたポスターをどうやってつくるか?
実は菊池通隆さんのポスターが新聞に載ってからあちこちから問い合わせの電話が来ま
した、しかしそれらすべての方々に説明して得られる答はみな同じでした。
 「うちではその予算ではとても無理だ・・・」

申し訳ありませんがそれらの点については担当者から詳しく説明してもらっていないの
で私からはなんとも言えませんがこれらのポスターは役所で認められる予算としては特
別なことはまったくないというレベルのものだそうです。
しかしこれは版件の取得に関してだけでも非常に大変なことだと容易に想像できます。
担当曰く「要は自分の周りにある人とものをどう応用できるか、ということだよ」
・・・と、簡単そうに言いますけど・・・
それでもこれらのポスターが話題になってから結構な時間がたつのに同じようなものを
見ないということ、それだけでも相当すごい苦労がありそうだと私個人は考えます。


なお三鷹市民からこれらのポスターに関して「税金のムダ遣いだと問題にされたこと
はないそうですが、三鷹市民なのだから当然貰える権利があるはずだ、なぜ貰えないの
か! という苦情は若干あったそうです。
それ以外には特にこれといったこともなく市民の方々には自然に受け入れられていった
ようです。


P.S.南極二郎さま、この担当とはご存知の「彼」です、ハイ。

by MASAKI