#189 Article 25 Posted at 1995/05/20 10:01:10 by NAH (MAP5396) [AKIMOTO]
Subject: Re:*6 制作体制は? /24 ... /8 /4
> なにか、秋元康が原作であることによるネックとか、まずい点等があるんで > しょうか? 水沢めぐみ先生や柊あおい先生の作品に顕著なように、商業的な問題は全く考えず、 ただ読者の心を動かしたい、感動させられる作品を書きたいという純粋な気持ちで描 かれるのが少女漫画です。(その点、純文学と同じです。) また、「りぼん」は発行部数255万部、創刊40周年を誇る少女漫画の頂点にある 雑誌です。少女漫画家はデビューした10代の頃から(水沢先生は15歳)出版社と 専属契約を結び、囲い込み、いつまでも少女でいられるようにされるのです。 少女漫画家が作品を描くことしかしない、つまりTVに出演したり、対談に応じたり しないのは、作品の収入だけで生活できるからだけでなく、出版社が外に出したがら ないからなのです。 さらに、学年誌と違うところに、外の世界(芸能界)を排除している点があります。 昔(20年ほど前)はあったのですが、りぼんが独自のアイデンティティを確立して 以来、芸能界の存在は一切無視してきました。 りぼんといえどそれでも商業誌ですから、売れなければいけません。これまで、りぼん は商業誌であることを上手に隠して来たことは既に指摘されていることです。 例えば付録のノートに「りぼん*月号付録」と奥付があるのがダサイという意見に対し ノートを縛る帯に奥付を記すことで解決したのですが、そのことを「りぼん」自体は公 表せず、読者からの手紙という形で発表していたのです。 このような状況の中、外部の人間の原作を描くこと自体、少女漫画家としては不本意な こと、「りぼん」としては老舗のアイデンティティを捨てる行為なのです。 しかもそれが秋本康という、商業主義であることを隠さず前面に打ち出して成功して 来た人が原作であり、しかも堂々と表紙に「秋本康原作」などと書いてあると、一体 どうなっているんだということになるのです。 ママレの単行本の中で、吉住渉先生が「おもちゃを売った金でアニメを作る。だから おもちゃが売れないと困る。普通はこういう作品はアニメ化されないのだが」と書か れていたのは印象的でした。 MAP5396 NAH JJ1BES