#189 Article 1161 Posted at 1996/02/20 08:09:11 by かくた (MAP4496) [NO.31]

Subject: Re:*14 花林がわたしたチョコレート /1148 ..... /1094 /1093

最近忙しかったもんで遅ればせ。

> えと、これについてはArt.888のかくたさんのアーティクルをご覧下さい。(^_^;)

 ナイスフォローありがとうございます。

 「勝ち組」とゆーのは簡単にいうと、「実際には負けているのに勝った勝ったと言
い張る人々」のことですので、単にこの回のよーに出来がいい回で喜んでらっしゃる
方には該当しません。
 この言葉の元になった第2次世界大戦期の日系ブラジル移民の境遇とかいった細か
い事情にふれるとかなりシャレにならない意味を持ってることがわかりますので、一
般の方々はあまりお使いにならない方がよいかと思います(笑)。

ブラジル日系人の収容所で
負け組「……本当は『りりか』はつまんない作品なんじゃないでしょうか……」
勝ち組「貴様何を言う!『りりか』は高橋陛下のおわす神の作品だぞ!さらに大地閣
下の指揮する百戦練磨のスタッフがつまらないものをつくるはずがない!」
てな具合で、勝ち組が負け組にリンチくらわすことがマジにあったらしい。
 勝ち組も必死だったんだよね。自分のアイデンティティを守るために。

 で、生き延びた勝ち組の方々は戦後復興した日本を見て
「見ろ!日本はこんなに栄えている!戦争に負けた国がこんなに栄えているはずはな
い!」
てんでますます自分の信念を固めちゃったらしい(笑)。いや、笑っちゃまずいか。


 しかし、出来がいいのになんであたしが感想書いてなかったかっていうと、
1)花林、遠藤先輩にラブレターをつっかえす。
 気が動転してたからといって、ほんとにそんなことするかなぁ。
2)花林、1)を気にしてるはずなのに、街で見かけた遠藤先輩に気軽に声かけちゃう
 気にしてるなら陰に隠れたりそそくさと立ち去ったりしないかふつー。
3)花林、おわびのしるしに贈るチョコを用意。
 おめーはおわびのチョコに「花林ちゃんより」なんてシールを貼るのかよ(笑)。
以上のことからなんか花林がすげーヤな娘に見えるんですよあたし。

 その他にも、お懐かしキャラの総登場が、あたしの目にはまるでこの時間帯へのレ
クイエムとしか写らないんだもん。
 ほら、人間死ぬ瞬間にこれまでの記憶が走馬燈のように甦るっていうじゃない(笑)。

 文脈とは関係ありませんがついでに書くと、この話自体がシリーズ全体のパロディ
になってるんですよね。
「先輩、ダークジョーカーですか?」とか。
「花林、がんばって!」つって整列してるクラスメートは1話冒頭にもあった大地絵
コンテお得意の構図だし。桜井さん遊んでます。
 (グラッチェ・パピヨーレ構図と呼ぼう)

 星夜に男の友達がいたとか、クラスメートの女の子にいきなりセリフができたとか、
これまで描かれてなかったからなんかとーとつな点も目立つ。


 しかし!
 後半の怒涛の展開は有無を言わせないのであった。
 私の好きなのは以下のところです。
 駅の改札に自転車で突っ込む花林。よく考えればかなりムチャな話。で、当然止め
に入った駅員さん、それを振り払うと同時にチョコを渡す花林、駅員さんそれに気づ
いてちょっとニッコリ、追跡をやめる。
 ムチャな展開に納得させるリアリティを与える、これを演出と言うんですね。


 髪の毛のヒラヒラに偏執狂的にこだわるところが旧フィルムマジック。
 なんだかんだ言って作画の質が伴っての桜井演出ですなぁ。
 (みんな忘れてるけど2話も桜井さんなんだよね)
 『チャチャ』のOVAがなかったら、このくらいのレベルの話はもっと作れたんじゃな
いかと本気で残念ですよあたし。


 1クールには好評だったみゆきさんの話があって、2クールめはダークカノン篇だ
からおいとくとしても、もし順調に1年やってれば4クールめに安奈主演の桜井演出
があった可能性が高いんじゃないでしょうか。まぁ、いまさら何をいっても空しいだ
けか……。

                                  かくた

P.S. 安奈と花林という名前は、フランスの女優アンナ・カリーナからつけられたので
はないかと推察します。こーゆーハイソネタ好きなんだよね秋元。コンプレックスの
裏返しで(笑)。
p.p.s. OPの秘密。りりかの服、実はリトマス試験紙であった(笑)。