#160 Article 168 Posted at 1994/08/18 02:09:39 by ゆ~さく (MAP1754) [NO.31]

Subject: Re:*16 特訓がいっぱい! /162 ...... /8487(#148) /8486(#148)

さて、コミケの残務整理も終わったし、ようやくボードに書き込む余力も出て来た
所で、と。ASAさんへのRESを返すぞ返すぞ返すぞ(笑)。

> これがチャチャですか。……うーん。
>  洗脳オフの暁には逆洗脳にご注意(笑)。ASA

ふふふふふふっ。こちらが敢えてチョーハツ的書き方をした事もあってか、
負けず嫌いなヒトだねぇアナタも(^_^)。

	  喝!!! アナタは間違いを犯しておぉる!!(笑)

あの「チャチャ」の芳純な黄金の恵み、琥珀色に輝きたゆたう甘露の如き甘い陶酔、
この世のものとも思われぬ甘美な官能と幸福の境地、ニルヴァーナの天女の歌声か
天使の賛歌か女神の祝福かこの世のありとあらゆる吉兆と福音が一堂に会したかの
様な揺るぎ無い幸福の金字塔(笑)!!
あの「チャチャ」にハマる事の陶酔無くしてなんの人生でありましょーや!!
この世に生を受けて「チャチャ」にハマらない事、それは生命の無駄遣いだッッ!!
(笑)(笑)

	 さぁさぁ、アナタもすぐにおハマりなさぁぁぁぁい(笑)。

しかし、「チャチャ」の上っ面のギャグを一つ二つ吟味したぐらいで全体を評するなど、
前座の噺を聞いただけで落語界全体を評する様なもの。

> まあ、僕が「てやんでぇ」を途中から観て全然ノレなかったよーに

…とOGさんが言われてる通り、「てやんでえ」と、「チャチャ」。この二つの作品に
共通する特徴は、一見ギャグだけの作品に見えてそーでは無い、かなり構造学的に
練り込まれた作品である、という所ですね。
それは、表面を観ただけでは正体が掴めない。
客がのめり込むように、一端のめり込んだら抜け出しにくいよーに結構シクマレて
んのよ。これらの作品って。
そして、それらの作品の核心…もっともオイシい蜜がたぁっぷりのトコロを味わう
には、作品の習慣性の持つ魔力を甘んじて己の身に取り入れるよりありません。

「セラムン」もこれらの作品の代表格と言えるでしょう。しかも前出の二つに比べて
優れているのは3~4本観ただけで大体全体のノリとパターンが掴めるトコロですね。
…まぁ、あれは佐藤御大と気鋭幾原が「絶対負けない」布陣でやってるから。

「てやんでえ」と「チャチャ」は作品世界の持つ「個性」にかなりシフトしちゃってるんで
パッと観にはどこがオイシいのか判らないかも知れないけど、でもその「個性」が
いざハマッてみるとアナタの心を甘く甘ぁぁぁくとろけさすぅぅぅぅぅぅぅぅ(笑)。

大体「Vガンダム」みたいな高邁(笑)な理想と若者受けする精神とで若年層視聴者を
幻惑し乗せさせるタイプの作品ッて、その語っている大学ノートに引き写せそうな
テーマや主張や思想の善し悪しだけでああだこうだ論じられたりするけど、作品を
作る背後に確実に存在する演出力や世知に長けたクスグリや狡猾でアザトい乗せ方
など、裏側のテクニック的な部分……目に見えない部分は論じる若い連中ッてのは
気が付きもしないで、それで「テーマ」だけ取り扱って作品全体を評した様な気分に
なってんだよね。まぁ、そんな風に創られた作品なんでそれでいいんだろーけど。

これは比喩的にASAさんの事を言ってるんで、「Vガン」ファンの事を言ってるの
ではありませんので該当するヒトは怒らないでね。(^^;

そういや「チャチャ」だけど、ワシも放送当初、「この原作は「姫ちゃん」なんかに
比べて密度が薄い」…なんて誤りをボードに書いた事もあったなぁ…。
気になる作品なので「りぼん」読んでみたのね。初めて読んだ回が、免許試験で
セラヴィと追っかけっこしてる辺りで…(注。この辺りのエピソードはTV化されて
いません)。訳も判らず追っかけっこして、女装してクチビルオバケになったり
カニが出てきたりしてるのを見て「あぁ、それだけの作品なのか」と思っちゃったん
だよねぇ。今思うと、なんて不遜な事を思っていたんだろう。
この作品がキャラクターの絡みであんなに構造的にオイシい物を含んでいただなんて
その時は微塵も感じる事が無かったのよ。

「チャチャ」のキーパーソンはチャチャでは無く、セラヴィですね。無論の事。

で、話を続けるけど、そしてTVアニメの方は原作に輪を掛けて、習慣性が
アナタの脳髄を甘く快くムシバむ様に上げ膳据え膳でセットされております(笑)。

こーゆー「習慣性」を主軸に据えたドラマって、理想に燃えたワカモノ(笑)はすぐ
「そんなモノはマボロシではないか」だなんて言いたくなったりしちゃったりもする
みたいだけど、否。詰まらない物にのめり込める筈が無い。

のめり込めるのは、それが…作品がちゃんとその様に客を受け止め、もてなし、
飽きさせず、感心させ、感動させ、好きでたまらなくさせる構造を持っていて、
そしてちゃんと機能しているから。そしてその、客が居心地良い様に仕組まれた
システムなんだけど、これが驚く程、シャレにならねぇくらいに深く考えられて
いたりするんだな。意外と。

観るヒトはそこまで考える必要は無い、楽しんでキャラクターと付き合って、
あァ今日もあのキャラ達は笑わせてくれたなァとか好きな者同士で「あのキャラの
あーゆー所がイイよね」とか話し合っていればいいんだけど。

そうま竜也氏とこの間「てやんでえ」に関して構造学的に解析していたんだけれど、
画面を観ていただけでは判らなかった隠し味的なクスグリの構造や客を習慣化させる
テクニックやらがあれよあれよという間に20も30も40も出て来て唖然こきました。
言おうとしてもどう言っていいのか始末に困っていた「てやんでえ」の魅力の正体が
それで掴めた様な気がした。うひゃほう。

繰り返し繰り返し言うけど、これだけ多くのヒトビトが「マボロシ」にお対してハマッ
ているだなんて、そんなバカな事があるワケが無い。客はそんなにバカじゃない。
まっとうな審美眼を持っていて、シビアなもんである。
そしてそれらの人々を捕らえて離さない「チャチャ」の魅力。それは、
…シャレにならない程の無数のクスグリテクニックと、キャラの魅力と、その絡み。
ギャグは、あくまでその上に乗る具の様なモンなんですねぇ。

客はそこまで考える必要は無い。ラーメン食いながらもダシやコクや旨みの事なんか
考える必要は無い。ここのヤキブタはぶ厚いねなんて言いながら食って、後でどうして
あの店のラーメンは2度3度食いたくなるんだろうなんて思ってりゃいいんだけど。

そして、まだ解析してはいないけどそうま竜也の旦那もワタシも「チャチャ」の
構造には相当の手ごたえを感じてます。解析してみる時が楽しみだなっと。

で、ここまで話して、ASAさんの「ノレない」論拠を見てみると、

○バンクの長さがドッチラケ
○シリアスシーンとギャグシーンが全然噛み合ってるように見えない
○ギャグが笑えないことはないにしろ頬がゆるむまで程度

ううむ、これでは全然核心にまで至って無いぞ(^_^;)。
ピカソの絵や前衛舞踏の前で子供が「ボクは詰まらないと思います」と言っているのと
近いセンではないでしょか?
さァ、これでASAさんも認める認めないは別にして、少なくとも「核心」に触れる
までな観ないワケにはいかなくなりましたねぇ(笑)。


>前半で熱血ムチ先生に「剣は心だ~!」って座禅組まされて、全然意味がないって
>いうギャグがありますよね。
>これが、シリアスのシーンで、二人の友人を守りたいと思った「心」がチャチャの
>手に剣を呼び戻し、「先生ありがとう」で技が決まってしまう。このせいで、
>前半分で「役に立たない」ことで成立していたギャグが、「役に立った」ことで
>ギャグとしての意味を失ってしまうのですな。

違う、見方がアマい。あれは、「説得力もへったくれも無しに御都合主義的に
決着つけてしまうヒーロー物の紋付き袴的お約束をおちょくったギャグ」だ。

「チャチャ」は、こーゆー風にマジカルプリンセス絡みのヒロイズムを自己告発的に
自虐的におちょくったギャグが結構あるので、観逃さない様に注意が必要よ。

							ゆ~さく!