#158 Article 731 Posted at 1995/02/15 17:53:10 by きりしま (MAP5381) []

Subject: 天上天下唯独尊(笑)

昔買った(なぜかは忘れた)サトウサン
 ペイさんのエッセイ[けっこうエーことい
 ってるんですが]の中で、老子の言葉[学
 を為せば日に益し、道を為せば日に損す。
 これを損して、又損し、以て無為に至る。
 無為にして為さざるなし]を解釈している
 回があった。

  それによると、”[オレがッ]、[オレ
 がッ]という[我]を捨てて損をせよと言
 ってるのだな。百パーセント捨てることの
 できた人は宇宙と一体になれるというわけ
 か?そうなれば、美女の寝室にも入ってい
 けるのかな?違うかな、違うみたいだな”
 とのことであった。

  この中で[美女の寝室に]じゃなくて、
 [我を捨てて宇宙と一体になる]というと
 ころを思いだし、スネーカーがエウロパ人
 を支配したのはエウロパ人にそれを強要し
 たからかなと思った。

  唯との対話の後で、[それ]は[自我に
 執着するその同じ動機で、宇宙と融和しう
 る可能性を持つ]と判断した。あっしはそ
 れを[我]が自己を投影することで宇宙の
 すべてに至るまで広がっていくことで、宇
 宙と一体になれるという意味に解釈した。

  唯の優しさとは、[他者に自己を投影す
 る傾向が人並み外れて強い]という言い方
 もできると思う。得体の知れないモグラ女
 やカニ星人(ヒデェイイカタ)も自分と同質なもの
 と思うから対等に話し合い、[”自分の”
 仲間]というカテゴリーに納まったことで、
 彼らはおろか機械であり敵であった戦闘実
 行体の痛みさえ自分のことのように感じら
 れたのだろう。

  例え唯の意識が永遠に残ろうと、すでに
 自分の一部であるティル、アキラ、パック、
 虎哲、ドライ6、セラフィーたちが消えて
 しまうということは、結局それも唯が唯で
 なくなってしまうことなのではないだろうか。

  唯があの決断を下したのは、たとえ[有
 機生命体がみんな消えちゃうなんてやだな]
 程度の漠然としたものであっても、唯の自
 我はすべての有機生命体に投影され、自分
 の体たった一つに詰められた方の自我より
 もそっちの方が大きいので優先したからか
 もしれない。

  そうなると、どちらを選択しても、唯は
 唯であり続けるとも唯は唯でなくなってし
 まうとも言えるのだろうな。ついでに言う
 なら(あの後ウイルスが除去されたとして)、
 あれから色々経験してその結果変わってい
 く唯とウイルスに身も心も支配されてるけ
 ど唯エミュレーター(笑)で動作する唯と、
 どうやって区別をつければよくてどっちが
 唯らしいと判断すればいいのだろうか。


  ちなみにあっしは、自分の都合のいいよ
 うに判断してます。何せ線の少ないアニメ
 絵とポニーテールに弱いもので(^^;)。