#157 Article 145 Posted at 1994/11/20 17:37:18 by 灰原達之 (MAP3252) [STORY]

Subject: 「見たいもの」を見せるだけじゃ...

ようやく「ハミングバード」を、2巻とも見ることができました。
 原作は読んでません。吉岡平だから、相当ぶっとんだ話だろうとは思いますが。

 声優人気に便乗したアイドルアニメ+空戦メカアクションだという予想は、けし
て外れてはいなかったのですが、どうも素直に楽しめない。
 綺麗な作画、空戦、ちょっとHなカット、主人公の女の子たちのバリエーション
の豊富さ、豪華な声優陣、どれもニーズにきちんと対応しております。
 しかし、そういう要素をうまく関連づけて、一本のお話にまとめた物が、はじめ
て「作品」と呼びうるのではないでしょうか。具体的には、脚本家の仕事だと思い
ますが、ハミングバードに限っては、それが全く無視されています。
 いきなり「アイドルパイロット」という設定を、何の説明もなしに(あれは説明
になってない)持ち込んで、そのうえで芸能界ごっこをやらかして、かなり甘い考
証しかやってない空戦らしきもの(滑走路&カタパルトがあるのに、VTOL機を
垂直上昇させるな!)を間に詰めれば、これでアニメファンは喜ぶだろうという製
作者の姿勢が気にいらないのです。
 RPGに例えれば、途中の戦闘やストーリィなしに、いきなりイベントばかりが
続くようなものです。

 あらかじめ「客が見たいと思っていたもの」を見せるのではなくて、見た後で、
「そうか、僕はこういうのが見たかったんだ」と客に思わせるような作品を僕は評
価したい。