#148 Article 22764 Posted at 1995/11/04 07:28:36 by DELTA (MAP5804) [STORY]
Subject: Re:*6 約7年後 /22757 ... /22723 /22719
§5
もう真夜中だというのに、王城は宵の口のような明かりで照らされ、魔法使いや兵士
らを次々と受け入れていきます。準戦時体制ともいうべき招集勅令でやって来た彼ら
が、いつまでたっても「ピカポンが何をしたか」の説明が無いのに苛立ちかけた頃…お
鈴ちゃんが城門の外に現れました。何度も縮地法を使ったのでしょう、憔悴し切った表
情で片足を引きずり、誰からともなく道を開ける中を前庭まで進んだ所で…力尽きて
倒れ込みます。それを受け止める資格が有るのは、やはりしいね「ちゃん」
「しいね…様…」
やっとここまで帰って来た、生きてこの人にまた逢えたという安堵感で、お鈴ちゃん
の顔にようやく微笑みが浮かびます。
「何も言うな!記憶を読むから少し眠れ!!…何をしている!治癒魔法をかけられる奴
はいないのか!?」
"1001人目のドラゴンマスター"がこんなにも取り乱すのは、もう何年もなかった事。
お鈴ちゃんの記憶の中の驚愕すべき事実のせいなどではありません。…いえ、最後に一
つだけしいねちゃんに我を忘れさせる記憶がありました。お鈴ちゃんの心臓が止まり
かかっているのに気付くと、青い顔をして時間凍結魔法をかけ、声を限りに叫びます。
「ポピィー!やっこさーん!来てくれ~~!!」
「…じゃ、とりあえず薬は二週間分出しておくから。いいわね、少なくとも三日はベッ
ドから動いちゃだめよ」
本当は、手当てが早かったせいで、もう立って歩く位はしてもいいのですが、大事を取
って…というより「今のうちに思いっきり甘えときなさい」という、やっこちゃんなり
の思いやりなのです。
心配だから看病に残りたいというチャチャの申し出を「あんたなんかが居たってしょ
うがないでしょ」と退け、逆に作戦会議に出なきゃと病室を出ようとするしいねちゃん
を「あんたは兵隊。議場はもう閉鎖されてるわ」と押しとどめ、お鈴ちゃんに「待ってる
だけじゃ手に入らない幸せもあるのよ」と耳打ちして、
「それじゃお二人さん、ごゆっくり~▼」←\heartsuit
とドアを閉めるやっこちゃん。
「ごゆっくり…って…そんなにゆっくりしてられないんだけどなぁ」
この期に及んでまだシラを切ろうとするしいねちゃん。やっこちゃんの助言の数々を
ようやく聞く気になったのか、お鈴ちゃん意を決したように、
「しいね…ちゃん、もう少しいっしょにいてほしい…ですぅ」
MAP5804 よかったね、お鈴ちゃん DELTA_WAVE
P.S ホントはこの後、
「具合はどう?もう大丈夫?」
「少し…疲れました」
「ぐっすりお休み。朝までここにいてあげるから」
「そうじゃなくて…その…房中術で…きゃっ!」
と、赤くなって頬を押さえるお鈴ちゃんを書こうと思ってたけどカット(^^;;カイトイテ
P.P.S チャチャ、リーヤ、しいね、お鈴、マリンの出番はここまで。次回からはセラヴィ、
どろしー、やっこの三人(+α)の話になります。
P^3.S マリン「あたし…一言も喋ってないんだけど。出番も回想シーンだけ…(--#)」