#148 Article 22753 Posted at 1995/11/03 07:13:11 by DELTA (MAP5804) [STORY]
Subject: Re:*5 約7年後 /22743 ... /22723 /22719
§4 「大魔王もさぞかしセラヴィには恨みが有るようだったのでな、ちと力を貸してもら う事にしたのだよ」 ピカポンの声が大魔王の口から発せられた時、お鈴ちゃんは夕方のあの戦慄が何であ ったのか合点が行ったようです。 「たったそれだけの為に…冥府に堕ちた罪人を呼び出すのは禁呪とされていた筈」 「既にギルドから追放されたこの私に道を説くとは片腹痛いわ。さて、帰ってあやつに 伝えてもらおうか。ここに来て魔法使い世界一をかけて勝負せいとな」 「こんな重犯罪を犯した者の要求に応じる筈が無いでしょう。魔道士部隊がとり囲ん でマナを遮断すれば、その姿を維持出来なくなってあなたは破滅です」 「来させるさ。これを見たまえ」 ピカポンが手を振ると、床がガラスのように透明になります。はるか下方で紫色にゆ れる炎は何なんでしょう? 「暗黒魔界の扉だ。私を倒さねば、後三日で開ききる。そういう契約なのでな」 猛烈な恐怖と怒りの感情とともに、お鈴ちゃんの精神の回路が切り替わります。 (コイツハ危険。倒スベキ敵!) 瞬時に分身。五本の小柄が宙を飛び、同時にピカポンに襲いかかります。難なくこれを はたき落とすピカポン。しかし正五角形の頂点を描いて床にささった小柄の刃身には、 古代神聖文字が刻み込まれています。 (魔法障壁かっ!?) 小柄に込められたホーリィワードが魔法陣を形成、内部の"邪悪なる者"を焼き尽くし ます。…相手がエルダーケイオスデーモンまでなら。 「やるようになったな小娘。だが私の相手が勤まるのはセラヴィだけだ」 神聖文字の輝きが急に強くなり、やがて小柄はオーバーロードに耐えかねて溶け始め ます。力場をねじ曲げてピカポンは魔法陣を脱出。しかしこの時既にお鈴ちゃんは気を 練り終えていたのです。背中の忍者刀のつかに手をかけ、ゆっくり引き抜き、閉じられ ていた目をかっと開いて、 「桃ん賀忍法、奥義!」 刀身一閃! ウイングクリスの一撃にも匹敵するこの攻撃を受けて生き残った者はいません。だか らこそお鈴ちゃんは、爆炎の中から現れた大魔王に恐慌して動きを止め、さらに凶眼を 直視してしまうという愚まで犯してしまったのです。 「おとなしくセラヴィに私の言葉を伝えていればよかったものを…面白い事を思いつ いた。みやげを一つ持たせてやろう。知恵の輪だ。解きかたは私も知らぬ」 ぐったりと倒れているお鈴ちゃんのポニーテイルを引っ張って立たせ、背中に掌を押 し当てるピカポン。 「うわあああぁぁ!!」 美しい顔が苦痛に歪み、若い肢体が釣り上げられた鮎の様にくねります。 「これでよし。四時間たつか"魔界の扉"という言葉を意識に登らせたりすれば、心臓に 直接毒薬が注入される仕掛けだ。急げ。そして漏らさず伝えるのだ」 床に開いた大穴にお鈴ちゃんは投げ込まれます。谷保々山の中腹に投げ出され、崖を ころげ落ちて地面にたたき付けられましたが、辛うじて意識は失わずにすみました。 (…立たなきゃ…早く帰って報告しないと…) MAP5804 あ゙~すっごくツラい(;_;) DELTA_WAVE P.S この話終わったら、今度はお鈴ちゃんの「ほわほわ」したの書こ(T_T) P.P.S ↑↑書けるかどうかは別問題(^^;;;