#13 Article 9785 Posted at 1995/03/23 02:27:23 by WAK (MAP5274) [SYNTAX]
Subject: Re:*19 タイトル… /9777 ...... /16414(#148) /16322(#148)
Art 9777 ち さん > 言語の系統を解明する事を目的とし、集学的な手段を用いる学問が > 無いのだとしたら、医学系な私にとっては、その事自体に不自然さを > 感じるのです。 文献学や比較文法から来て、具体的なサンプルを語や統辞構造、音韻体系等 から言語の系統を研究する「比較言語学」の成立はつい最近、19世紀後半のこ とです。文献的に祖語のサンプルが与えられているロマンス諸語が身近にある 欧州ですらそうだったんです。因みに、比較文法自体が、「どの言語にも系統 や祖語があるのではないか。でも、本当のところは判らないから困った」とい う要請と、それに対する直接の答えを持ち得ない文献学の隙間を埋めるべく、 存在するようになったのです。 どこでもサンプルが得られる医学と違って、言語の比較の場合、具体的なサ ンプルの突き合せがたやすく出来得るようになるには、「迅速な交通機関」の 発達も必要なのです。 1929年、ハンス・ベルガーというドイツ人の神経医が人間の脳波を観測して 以来、脳の機能に関する研究は、研究技術の蓄積とあいまって、第二次大戦で 頭部を損傷した兵士を大量に得ることによって爆発的に進歩しましたよね。 とどのつまり、学問の進捗というのは、要請だけでは駄目なんです、実現す るに見合った客観的条件が満たされないと。 医学でも、中世ヨーロッパに於ける内科的なものと外科的なものの乖離とい うのがありましたよね。地球規模で見た場合、地域によってもバラツキがあり ましたよね。 今現在、比較言語学と民俗学、考古学などとの有機的な結合を試みる学者も 出て来ています。逆に言うと、ようやくこの頃になって、それが可能な条件が そろってきたワケです。 ですから、Art 9779でMSP-Irisさんがおっしゃっている、 >>> あとは、文化人類学や考古学、歴史学に頼るほかないですね。様々な学 >>>問分野の研究成果を一つに構築すれば、かなりの眺望が開けてくると思い >>>ます。 > > これをすれば「集学的な手段を用いる学問」になるんじゃないでしょうか は、現実のモノになりつつあります(あ、引用元の元は私だっけ(^^ゞ)。 > なんかうまく説明できてないんですが、なんとなくニュアンスを > つかんでいただけたでしょうか(^^; 上記の文章を見る限り、つかんでいるように見えますでせうか?何だか自信 がないもので…。 WAK(MAP5274)