#13 Article 9143 Posted at 1994/12/02 08:04:43 by MOS (MAP3497) [CONSTIT.]

Subject: Re:*9 読売の「改憲試案」について /9136 .... /9093 /9082

それから、現代戦は大軍は不必要だというのは幻想だと
	思いますよ。それから「脱・近代戦」というのも。
	ベトナム戦争をもって「近代戦の時代は終わり、現代戦の
	時代になった」とかいう議論はたまにありますが、、よく聞いて
	ないととんでもない方向に話がいってしまいます。太平洋戦争で
	日本軍を完璧に撃破したとこだけ見ていると、アメリカ軍は
	強いと錯覚しそうになりますが、何、強いのは空軍だけ。
	ヨーロッパなんかじゃケチョンケチョンにやられてます。
	それでもどーにか格好がついたのは、巨大な補給のおかげ。
	この辺は太平洋戦争初期、ほとんどまともな軍隊なんかない
	ところに攻めて行って「勝った勝った」とはしゃいでた日本軍と
	全く同じです。

	おまけに国内では「アジアのちっぽけな国になぜ我国の若者の血を・・」
	の大合唱。要するにベトナム戦争の結論というのは、空軍と
	リメンバーパールハーバーがないとアメリカはかくも弱いのだ
	ただそれだけです。

	ジャングルというところは、時として、戦線の幅が戦車1台、
	兵士1人、になってしまうようなところです。でもこれが
	広大なヨーロッパ大陸になったら?人間1人が担当できる幅
	には限りがあります。もちろんNATO軍はワルシャワ軍に
	対して、数的劣性を質的優勢で補うという戦略を立てていました
	から、単純に数が多けりゃそれでよし、ではありませんが、空軍
	や海軍と違い、陸軍は土地を支配しなければならず、そのためには
	一定の数の人間が必要なのです。

	あと、湾岸戦争は単なる「弱い者いじめ」
	それからアフガン戦争は、ソ連国内にロシア語もろくに
	話せない連中(中央アジアに皆様ね)がどれだけ多く存在するか
	を証明してるだけです。

	それと、ユーゴの話ですが、軍事介入はありえないって、そりゃ
	当然です。介入すれば莫大な金と人命が捨てられるのに、NATOには
	それに見合う見返りがないんですもん。逆に言えば、その見返りさえ
	あれば、介入はありえます。たとえ「脱・近代戦」とかいう時代でも。

	湾岸戦争が途中で突然終わったのだって同じ理屈です。反米感情の
	高い国民の住む首都を占領するコストを考えたら、ブッシュで
	なくとも、あそこでためらうでしょう。サダムを失脚させても、
	国民に反米感情ある限り、第2のサダムだ出てくるだけでしょうし。

	今はソ連がコケて、完全なパックス・アメリカーナの時代ですから、
	戦争の形態もある一定の範囲のものしか起こりにくいのは確かですが、
	そんなのパックスブリタニカの時代もそうだったので、それをもって
	「脱・近代戦」ということにはならないでしょう。

	ゲリラ戦というのを何か特殊なもののように考えておられる
	方が多いようですが、ゲリラ戦というのは単なる一つの戦略の
	形でしかなく、今に始まったものでもないですし。それに
	たった一人のゲリラ戦なんて、怖くもなんともないし、ゲリラ戦
	こそ大量動員ですね。

						by MOS (MAP3497)

	P.S.さっきも今もON書きなんでこれで失礼・・・
	    ああっ、次にアクセスできるのはいつかしらん(T_T)