#13 Article 9136 Posted at 1994/12/01 23:12:04 by MOS (MAP3497) [CONSTIT.]
Subject: Re:*8 読売の「改憲試案」について /9127 .... /9093 /9082
ナポレオンがどーたらこーたらとか近代戦がどーの とかいう話のようですが。 ナポレオン以前のヨーロッパの軍隊というのは基本的に 傭兵の軍隊でした。さらに前になるとまたいろんな形態 があるし、ナポレオン直前だって、詳しく見ればいろいろ あるんですが、それはおいておいて。 傭兵の軍隊は当然モラルは低いです。それに雇用者つまり 国王の方にしても、高い維持費がかかってますし、欠員が 生じると補充が大変なので、国王たちは戦争になっても なかなか大規模な戦闘はしたがりませんでした。 当時、これを評して「戦争はしても戦闘はしない」 などという風に皮肉っぽく語られたものです。 ナポレオンの軍隊が戦ったのはこういう軍隊でした。 フランス国民軍は、一人一人の戦闘力は傑出していた わけではなかったのですが、高いモラル(士気)と 容易な補充から、戦闘を少しも恐れない軍隊でした。 「きちがいには勝てない」と相手の将軍から恐れられる というより、あきれられたというのは有名な話です。 西形さんは、私の見たところ近代戦とナポレオン戦争 を区別しようとしておられるようですが、西形さんの 議論するところだけからすると、両者に区別なんか ありません。どうでしょうか? それからイギリスの話も出てきたので、イギリスの 特殊性についてもお話しましょう。 イギリスは島国で国防政策は海軍が中心です。 そして海軍は陸軍ほど大量の人員を必要としません。 イギリスの国防政策の基本は、したがって世界一の 海軍と植民地の維持もしくは大陸での紛争の介入用に 小数精鋭の陸軍を維持しようというものでした。 というところで、議論のための予備知識ということで・・・ あとは私の私見。 徴兵制すなわち大軍というのはちょっと短絡的では ありませんか。たとえば戦前の日本は選抜徴兵制を とっており、この方式ですと必ずしも巨大な軍隊に なるとは限らないわけです。むしろ徴兵制の最大の メリットは、コストが安いこと(W.M.さんのおっしゃる とおり)そして、優秀な人材を集められることです。 なんせ「リメンバ^ーパールハーバー」なんて喚かなくて いいんですから楽ですね。 ですから軍事的には徴兵制が有効制を失うということなど ありえないはずです。純軍事的にはね。 したがって、西形さんの当初の主張である 「権力側にとってもはや徴兵制は云々・・・」 の下りは、相当うがった見方だな、という感想を 持ちました。(失礼ながら) 政治的にはまた別の話も出てくるんでしょうけどね。 私の感想では、「おれたちゃ。決して軍国主義者じゃ ないんだぁ。」という言い訳が聞こえてくるようで、 いやでしたね。いったい、憲法をなんだと思ってる んだ、というところでしょうか。 by MOS (MAP3497)