#13 Article 8969 Posted at 1994/10/26 10:41:09 by 自主管理 (MAP3788) [BOOK]

Subject: Re: Re: 本が買えない /8968 /8965

書籍の定価については、再版制度の問題ですね。

ここで書籍に再版制、つまり出版社による価格の決定が独占禁止法の例外として
許可されている理由は、書籍という商品の極めて膨大な種類があり、かつ各々の
発行量(部数ですな)が少ないという、特殊性によっています。
別に「全国どこでも入手できるコスト」という消費者への配慮の意味は余りなく、
むしろ自由な価格競争が小出版社の経営を圧迫する、という面を重視したものな
のです。もっとも特に学術出版物など多種少部の書籍は、再版制が廃止された場
合、甚大な被害を受けることが容易に予想され、それが消費者の利益に結果的に
反することは、もちろんです。
書店同士の競争でなく、出版社同士の競争という要素も考える必要があるのです
ね。

同じことは、出版業種が減免措置を受けている「事業税」についても言えるので
す。「有害コミック」規制問題のときは、出版界に対する圧力として事業税減免
措置廃止の検討が、自民党(当時、分裂前)によってなされました。再版制廃止
も同様に圧力として使うことが可能です。

最近は古本を利用した抜け道も模索されているようですが、私自身は再版制度は
必要であるとの認識に立っています。

                         西形 公一
                          (自主管理 MAP3788)

*しかし書籍取次の寡占状況は、確かにおそるべきものがあります。いくら出版
 社が多数でも、これではなぁ…と常々思ってはいるのですが。