#13 Article 8629 Posted at 1994/08/23 23:32:15 by 冬のうちわ (MAP2513) [SEKININ]
Subject: Re:*7 桜井前長官の発言とその顛末に寄せて思う /8622 ... /8580 /8575
> いや、やっぱり日本も、国民が軍国主義の道を選択したと思います。 私もそう思います。明確な形として意識されてないのが不幸なのかもしれません。 「世論の政治への影響力」という面から見ると、明治時代に既にそこそこのレベルに なっていました。日露戦争などは典型ですね。 近代的な「国民国家」が形成される、民主主義が成熟してゆく途上においては、 どの国も間違いなく非常に好戦的になる時期があるといいます。アメリカなどは それが国内に向いたと考えればいいですが、欧州諸国の19世紀の状況などは 相当なものでした。日本はある程度遅れて参加したという側面があります。 そのために最後まで帝国主義的な考えからなかなか足を洗えなかったのも一因かと。 ただ、日本の軍国主義の成立には伏線があったと思います。その前段階において、 議会政治に対する非常な期待があった。なんだかんだといいながらも普通選挙が 成立し、選挙権の枠も広げられていった。大正デモクラシーにおける日本人の 民主主義への活動は、歴史において過小評価されがちなのは残念です。(室町末期の 都市国家的な試みとともに)それへの失望が直接の原因でしょう。 ただそれでも、日本の近代史がもう少し穏やかに進んでいれば、時間はかかるかも しれませんが日本の天皇制もイギリス型に近い、「権威のみ」が残り、実効的な支配権 は民主的に選ばれた議会、内閣が持つようになったのではないかと考えます。 実際に日本の歴史で天皇が実権を持った時期はそれほど長くはないはずですし(^_^;) ただ、そうした流れは大恐慌で吹っ飛んでしまったという事でしょう。 政治家には期待できない、として性急に成果を求めるあまり対外拡張に走った。 なまじまともに戦争に負けた経験がないだけに、国民も半ば調子にのって付いていった というのが真相でしょう。確かに言論統制はあったでしょう。しかしそれは、むしろ 逆に国民の多数の願望をバックに成立したものではないかと考えています。 実際昭和初期に発行されていた書籍にも新聞にも、好戦的な世論は満ちあふれて いました。 「アメリカ西海岸では生ぬるい、カナダやメキシコ、ペルーやチリも占領して 太平洋を日本の内海にしろ」 大学の図書館にあった古い書籍で読んだのですが、こんな事を大真面目で述べる 連中がいた時代ですから・・・・・・ MAP2513 冬のうちわ P.S OFF書きになってしまいました。後でRESします。