#13 Article 445 Posted at 1989/11/15 17:51:56 by Humming Bird (MAP806) [NATTO]

Subject: 納豆の小説

うーん、ヒンシュクものかな?


 納豆小説その2 (SF編)
  2001年納豆の旅

 「はかせーっ、とうとう完成しました。」
 モス=アドミシックス助手がそう言って微生物研究室から出てくると、研究所の休憩室にいたナイティア=ピィ博士は、目をキラキラ輝かせて、
 「とうとう完成したのね。」
と言うと、猛然と研究室へ入っていった。彼女は机の上に置いてあった2つのシャーレの寒天培地を見ると、妙にニヤニヤとしてしまった。
 「ドクター、この研究に酵母菌が必要なのはわかるんですが・・・・なぜこんなものまで・・・・」
 「うふふふ、これはね、私の夢なの」
 ピィ博士は、茶色いコロニーを形成している菌が入ったシャーレを見て言った。
 「そうですな、ククククッ。」
 微生物研究室に入ってきた美鳥野 真目夫博士が入ってきた。
 「そうそう、ピィ博士、例のモノ、完成しましたよ。・・・見ます?」
 「そっちも出来たのね・・・見たいわ。」
 「君も来るかね」
 美鳥野博士は、助手にもいった。
 「ええ、見にいきますよ。・・・こっちも何でこの研究にこんなもんが必要なのか知りたいですからね。」
 「じゃあ来なさい。」
 そういうと、彼は二人を温室につれていった。
 「どうだい、こんなもんで・・・栽培して一ヶ月半、どうだい、デキは。」
 「いいわねぇ、申し分ないわねえ、どちらも」
  そこには、高さ5メートルにもなっているジャガイモの木と直径30センチにもなっている大豆が入ったさやをつけた高さ10メートルの大豆の木があった。
 「ああっ、まさかドクター、せっかくの偉大な研究につまらない仕掛けをするんじゃないでしょうね・・・。」
 「うるさいわねぇ、いいでしょ、世界初の挑戦なんだから。」
 (ああっ、こんなことに真面目につきあっていたなんて・・・・マヌケだぁ)
 助手は頭を抱えてしまった。
 「あとは、あれの完成を待つだけね。」
 といって、備えつけてあるインターコムでロケット研究室を呼んだ。
 「はい、こちらロケット研究室・・・なんだ、ピィ博士か。」
 出たのは、ロケット工学博士のナスディ=スライク=ソッブだった。
 「そっちの出来具合は?」
 「あと、コントロール系と燃料積みこむだけだよ。」
 「こっちの方はできたから・・・とりあえずそれは積み込みましょう。打ち上げは3日後ぐらいね。」
 「そうですね、じゃあ、政府の方に言っておきましょう。」
 
 3日後、月面総合研究所の傍につくられた簡素な発射台の上には、高さ20メートルほどのロケットがあった。
 「こら、モス君、いつまで頭抱えてんのよ。ほら、秒読みいくわよ。」
 5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0!
 ソッブ博士の掛け声とともに、ロケットの先端部から、大きな糸をひく豆が出て来るとともに、最尾部からガスが出てロケットは飛びたっていった。
 
 月面総合研究所の初めての成果は、はっこうガス(註1)でとぶロケットだった。
 そしてその副産物として、世界で最もながい納豆の糸による、月の孫衛星軌道に太陽の光を浴びてキラキラひかるリングができたのだった。

 註1 辞書に「はっこう」がなかった。

     Written by Humming Bird

PS. はっきりいってブームのあとでしたね。

PPS. 原さーん、その1のほうは恥しいのと、このネットに似合わない文体と内容な     ので載せないことにします。