#13 Article 10880 Posted at 1996/06/15 16:50:03 by 鈴丸 (MAP5408) [DTP]
Subject: Re:*9 美しいDTP印刷を目差せ (Re: 印刷業者のアミカケ) /10878 ..... /5197(#210) /4802(#210)
> 鈴丸さんの一連の印刷関連のアーティクル、たいへん興味深く拝見させていた
>だきました(^_^)。そこで、印刷の現場の方、ということで便乗してもうひとつ
うう、人の役に立っているのか不安でしたが、読んでくれている人いたん
ですねぇ。もっと限られた少人数しか読まないと思ってました。
あ、それと私は印刷の営業です。現場というと、印刷機を操作してくれて
いる皆さんになります。私らは、現場の方々には頭上がらないもので、い
つもすいません>現場の人達
>物をデータで入稿する場合、全ページillustrator上で作業をして、そのままill
>ustrator形式で渡す、といったやり方で良いのでしょうか?それともQuarkXPres
>s等のDTPソフトを使用すべきなのでしょうか?ちなみに総ページ数24ページ、
>表2・表3は無しです。(カラー22ページ)
ここで重要なのですが、表紙と本文は共紙(ともがみ:同じ紙)でしょう
か?
紙が変わると、台が変わります。後は、製本も変わります。表2・3は無
しと言うことですが、表2から本文が始まると考えるわけでしょうか?
(印刷屋は五月蝿いんです)
印刷は基本的に、16P1セットの構成になってます。一応、4Pの倍数
が好ましいことはお判りのようですが、金額的にはそれほど変わらないは
ずです。印刷所では、菊判か四六版どちらも、全判か半裁で刷りたがりま
す。4色では、そのくらいの大きさが、刷りやすい(見当合わせや色出し
のためのインク調節のしやすさ)からです。A4が仕上がりでしたら16
PでA全版が、B5でしたら16Pで四六半裁が使えます。
用紙が表紙と本物と違うのでしたら、本文のみのページ数を16P単位に
すると楽で良いです。楽と言っても、営業が楽なのではなく、製本の作業
がトラブル無くいくと言うことです。中綴じ、無線又はあじろ綴じで製本
を行う場合、16Pは面付けを間違わなければ折ればいいだけですが、1
6P+4P又は8Pですと、何処に挟むかとか糊付けが面倒(偏りが出て
剥がれ易くなる場合がある)とかあるのです。編集後記を延ばすなり、お
まけ(何じゃそりゃ)を付けるなりして貰えると、じつにぢつに、本当に
助かっちゃいます。
まあ、出力時点ではは問題ないんですけど。いやいや、面付けを間違いに
くいと言う利点もありました。
ここら辺は他に詳しい方がいらっしゃるでしょうからお譲りします。
> ビューロー側はillustrator形式でもOKと言ってるのですが、できるだけ出力
>トラブルの少ない形式での入稿をしたいのです。現場の方のご意見をうかがいた
>く思います。(出力側はScitex CTってキカイらしいです)
ビューロー、って初めて聞く言葉なんですけど。様は、製版側のどこかの
部署なのでしょう。そこでOKならば、良いのではないでしょうか。
「機種(Mac OR Win)、使用ソフト、使用している書体(DTPソフ
ト使用時)」少なくともこれだけはハッキリしておくことです。ただ、自
分の環境と製版側の環境を、出来るだけ近い形か、製版が上位の環境に設
定することが重要です。そんなことはないはずなのですが「メモリーが足
りないので開きませんでした」とか「ヴァージョンが低くて対応できませ
んでした」等という、たわけた状況が無いとも限りません。DTPなんて
最近ですから、印刷会社の人達も、まだ慣れているわけではないので、事
前に「DTPとパソコンに強い人」を担当にして貰う(出来るなら)と良
いでしょう。話をすれば判るんですけどね。
スキャナーや、線数、網の角度については、以前のアーティクルを参照し
て下さい。
> 印刷所ともお話させていただいているのですが、こちらに基本的なDTPの知識
>が欠けているため、話そのものが理解できないことが多くて…。
印刷所の方はフィルムを貰って、印刷製本を行うので、出力時点には関わ
り在りません。印刷所との話で重要なのは、色の見本と製本の見本、つま
りは仕上がりの見本を渡し、指定をきちんとすることです。でないと #21
0 A5303,5304,5312,5328 の様(<<KIM>> さん、河合_純 さんごめんなさ
い)になる時があります。きちんと指定して、違う物が出来たら、印刷会
社のせいに出来ますから、指定だけは間違えることの無きよう、くれぐれ
もご注意のこと。
> ポストスクリプト初心者なので文中思いっ切り誤解している部分があるかもし
>れませんが、このようなグラフィック中心の少ページの同人誌を制作する場合の、
>データ作成から印刷までの流れをかみ砕いてご教授頂ければと思います。
#13 10868 で書いた印刷の流れの「製版カメラ撮り」が無く、ポジ出力が
いきなり行われます。ですから「光の回り込み」による歪みが一段階少な
いことになります。製版面で普通と違う所は製版カメラやスキャナを使う
のではないと言うことです。
ここで一つカラー製版の流れを書きます。
1.版下(文字+罫など)ネガフィルム作成
2.カラー(写真、イラスト)の網ネガフィルム作成
3.指示に従ってマスク版作成
4.平網の張り込み
5.1~4を指示通りに生フィルムに多重露光する
6.現像して4色のポジフィルムに起こす
1~6は2でスキャナーを使う以外は全て手作業です。1~6を製版作業
内では集版と呼びます。
版下入稿の場合でも、カラーを別版で入れる場合はスキャナーで分解した
り、線画イラストはカメラ撮りの時に縮小をかけますが、ここで、大体の
人は「取り込んでフィルム出し」と考えるようですが、それはすでに電子
製版の部類に入ります。
同じ版下入稿でも、版下からカラーまで全てを取り込んで指示書の通りに
コンピューター処理する場合があります。これがいわゆるデジタル製版で
す。DTPとは違い版下などの原稿が必要ですが、製版専用機(CEPS
:Color Electronic Pripress System)を使いますので仕上がりは最高で
しょう。写真のすかし合成などの特殊効果もCEPSで行うことが出来ま
す。毛抜き合わせ(写真と写真をぴったり並べる)も手作業とは格段に差
が出ます。但し、高いです。プロ用です。最近はDTPが流行りで、デザ
イナーの方が全て取り込んでこられる方が多いのですが、スキャナーに関
しては個人ではやはり限界があります。広告などの美しさを求められる物
に関してはカラーだけは製版で別処理します。
デジタル製版の流れでは
!.画像の取り込み
2.線画の取り込み、加工
3.写真線画の割り付け。集版作業のこと
4.網点化処理
5.ポジ出力
すべてをコンピューターで作業します。
DTPのデータは2で入ります。3で入って4、5だと思われるでしょう
が、入稿されたデータをCEPSアセンブラの言語に変換し、確認するた
めに2からとなります。ここの変換でポストスクリプトがCEPSに対応
しないとこれまた厄介なんですが、サイテックスのコンバーターなら大抵
対応出来るはずなので確認をしておくと良いでしょう。
>#もうひとつ、この場合の出力ってフィルム出力じゃ無くって印画紙出力
>#になるのでしょうか
4色なのでフィルム出力です。版下での訂正が出来ないので、時間も金も
かかりますのでプリントアウトして完全原稿一発出しを目指して下さい。
個人的興味からお聞きしたいのですが、同人誌は
・入稿はどの形式で、何色なのか
・紙は何を使うのか?(表紙と本文は別か?)
・何頁で綴じ方は何か?
・何部刷るのか?
教えてもらえませんでしょうか。また答えも変わるかも知れませんので。
まだ続きそうな気配に戸惑い気味、鈴丸。