#124 Article 661 Posted at 1993/05/25 14:21:53 by KRONOS (MAP2345) [KYORYU]
Subject: 恐竜・怪鳥の伝説
ここの所1-2ヶ月毎にとんでもないマイナー特撮映画のLDを出し続けている東 映ビデオから、まさかというかついにというか、昭和52年の大怪作「恐竜・怪鳥 の伝説」のLDが発売された。 作品そのものは昭和52年のゴールデンウィークに「ドカベン」(この映画も実際 一筋縄ではいかない代物である・・・後の「サーキットの狼」といい、70年代の 東映はこの手の得体のしれないプログラムピクチャーを作り続けていた)と同時上 映で公開された「ジョーズ」の便乗映画で、監督・倉田隼二、脚本・伊上勝、そし て恐竜造形・大橋史典という昭和40年代前半の特撮テレビ番組全盛期に活躍した スタッフが中心になって作られた物であり、内容は海水浴場のホオジロザメに対し て富士樹海のプレシオサウルスとランフォリンクス、ひたすら残忍に殺される被害 者(ランフォリンクスに襲われてバラバラ死体になる牧冬吉・・・(^^;))という具 合にひたすら「ジョーズ」を意識した作品だった。だが映画その物はお世辞にも出 来の良い物ではなく、後に出版された特撮ファンのテキスト第一号(^^;)「大特撮」 (出た!)でも、この作品だけはとにかく徹底的にこき降ろされ、その後のファン の見解においてもこの映画のタイトルが出たら即「駄作!」という確定したレッテ ルが貼られていた。だが・・・ この映画がリリースされると聞いた時、作品そのものを知る人間は様々な思いを抱 いたであろうが、恐らくこの一言だけはその誰もが思った事だろう。 「まさか本当に『こんなもの』が出るとは・・・」 この「こんなもの」というのがくせ者なのだ。出来の悪い作品にも奇妙な愛着を持 ってしまう身としては、この作品もまた愛すべき作品であると思うのである。 例えば公開当時非難をうけまくった、動く度にシワがよってしまうプレシオサウル スも、実際良くみると独特のリアル感と愛敬が見える。とくに皮膚感の表現等は結 構感動物で、アップでプレシオサウルスの喉が動く所などは往年のマグマ大使のア ロンをほうふつとさせてくれる出来である。 その他ドラマの方にしても、タルいと言われるとそうだとしか言えないのだが、今 観るといかにも「70年代!」という様ななんとも言えぬムードに満ちているのだ。 彩湖の湖畔にDJやらロックバンドがやってくる所なんかは今だったら絶対に出来 ない演出で、泥臭さの頂点にも立とうという勢いだ・・・ そんなB級ならではの雰囲気を充満させたこの作品を・・・出来は悪いと言いつつ も、私は捨てる事が出来ないように・・・思うのだ。 PS・その後1-2年経ってか?私の実家の近くのいつもはポルノ映画しか流さな い映画館にてとんでもない2本立てが上映された・・・なんと「恐竜・怪鳥の伝説」 と「惑星大戦争」!!なんだかなぁ・・・ KRONOS ・・・とかなんとか長い文を書いてしまったが、凄いぞ東映ビデオ!つぎは「宇宙 快速船」だ!「宇宙からのメッセージ」再ビデオ化も期待するぞ!