#124 Article 399 Posted at 1993/01/22 22:37:25 by ASA (MAP2105) []
Subject: 「斬り抜ける」その後
3話まで観たけれど、思ったとおり面白い。この面白さは、キャラクターの立 場の明確さと、偶然の出会いを物語に大胆に導入し、それがありがちな予定調和 への偶然でなく、物語を混沌とさせるために働いているところから生まれてくる と見ました。言い換えれば、神となって運命のいたずらに翻弄される人々を俯瞰 する楽しみ。それほど登場人物たちはハッキリと自己主張を持ち、必死に「生き ている」のです。 中でも白眉といえるのがやはり伝八郎役の岸田森。このテのインテリかぶれの 嫌な奴をやらせたらこの人の右に出る人はいないよな、と思ってふと気が付いた。 「斬り抜ける」は岸田森の代表作として記録されて然るべき作品である。ならば、 当然彼の追悼記事にはその題名と共に、製作年度が記されているのではないか? 早速宇宙船のバックナンバーを漁ってみたら、ありました。1983年度(もう1 0年も前か!)春号=14号の『追悼 岸田森』の出演作品リスト’74年の項 に「斬り抜ける」の題名があり、さらに記事本文中には、「(前略)あらかじめ 敗北を予感しながらも自らの野望に賭けて戦う屈折した人間像(中略)といった キャラクターを演じると絶妙の存在感を発揮する(後略)」という例として「斬 り抜ける」の森伝八郎役が挙げられていたのです。(並んでもう一つ、ぼくの大 好きな岡本喜八監督作品「斬る」の浪士隊隊長役もあったのはやはり奇遇といえ よう) つまりナンですね、ぼくはとうの昔に「斬り抜ける」という傑作時代劇(カル トと言ってもいいか?)の存在を知ってたんですね(^_^;) 忘れていただけ。 やはりこいつは、見逃せまいぞ。(すでに「徹子の部屋」に薩摩剣八郎が出演 した回の録画を断念して、「斬り抜ける」に賭けているのだ――ビデオ回しなが らしっかりテレビで徹子の部屋を観てたんだけど(^_^;)) ASA p.s.リダイアルで入れない内に書き込みがすっかり古くなってしまった(^_^;) すでに6話まで放送されてます。さあ、みんな観るのだ!