#124 Article 2513 Posted at 1995/02/06 19:06:32 by iSOMEC (MAP4141) [TNG]

Subject: Re: TNG-「イカロス伝説」 /2500

父子テーマの通過儀礼でしたか。
個人的には、非常に興味惹かれるドラマでした。こういう現実味のある話は、
いいですね。私の好みから言うと、今回の話に比べると前回のピカードのジレ
ンマは少々薄っぺらく感じてしまいます。(あれはアレでそれなりにおもしろ
かったです。問題はあると思いますが。)今回のは人間ライカーを紡ぎだして
いていい味でした。(いつも今回のようなストーリー仕立てでは、STの意味
が無くなってしまいそうですが)

同時進行のウォーフの儀式も良かったと思います。重い雰囲気を軽くする要素
から入って(ウェス君さすが!)、本筋を引き立て、クリンゴンをうまく描写。
これも通過儀礼のひとつな訳ですね。

ケイトとディアナの気持ちも巧みに表現されていて、それぞれ深みのある役所
がよかったです。同じ気質を持つ父子を愛する女二人、絵になります。たまに
こういう話をやってくれると新鮮味があって、生き生きとしますね。

暗棒術(で良いのか?)は、ともかくとして^^; 父子のぶつかり会い、父を
認められないライカーの拒絶は、見ていて共感を覚えたりして、よくできてい
ましたね。で、道場での対決となるわけですが、カタルシスとして、もうひと
つ個性的な見せかたが欲しかったような気はします。かなり自然ないい味だし
ていた前半に対して、見せ場(暗棒術シーン)がけっこうありきたりであった
な、と。

最後に父子の抱擁となるのは、これはもうお決まりで、ドラマ的により安定な
顛末はあり得ないと思います。そういう点ではなく、押し隠して来た気持ちを
吐露するライカーには、もっと迫る演出や演技(さもなければ、それにふさわ
しい(=暗棒術に優る)シチュエーション)が欲しかったですね。あくまで欲
をいえばの話しですが。アレは確かに個性的でしたが、まかり間違えれば、映
像が滑稽と見えかねないし。ふさわしい重さ(特にウォーフの儀式の部屋に比
べると)や肉薄感が足りないように感じます。そういえば、ピカード艦長だっ
たっけ? フェンシングの手合わせ、やってたよなぁ。例えば、ああいう風な
落ち着いたセットにしていただければ、問題なかったのに。

しかしながら、これは完成品たる映像からでてくる感想な訳で、もし文章だけ
の脚本を見せられたならば、きっと申し分ない質なんだろうと想像できます。

PS
日本語を読める人なら誰もが思う事:まいりましたねぇ、ホントに。

iSOMEC