#124 Article 2487 Posted at 1995/02/03 01:55:37 by ASA (MAP2105) [CD]
Subject: 『懐かしの特撮ヒーロー大全』
大全といっても宍戸大全じゃない(おいおい)、いやー、特撮ファン待望のア ルバムがついに出たっす。これで75年以前の特撮ソングのほとんどが、日の目 を見たのではないでしょーか。 全6枚をいきなり買い揃えるほど金持ちではないので、さんざん迷った挙句に 「3」を購入。『妖術武芸帳』目当てだったりする(^_^;)。13話で打切られて リピートもかからないよーな超マイナー、しかも生まれた年(昭和43年)の作 品の主題歌になぜこだわるかといえば、『東映100大ヒーロースーパーファイ ト』というビデオで流れた主題歌「誠之介武芸帳」がなんとゆーかもう、やたら カッコ良かったから。 キリリと締まったドラムに乗ってコーラスが走り、遠雷のようなティンパニと 朗々とソロで歌うトランペットがスケール感をかもし出す。曲が進むに連れ弦が、 ブラスが順々に加わって、いやがおうでも盛り上がる。特ソンファンは一聴の価 値あり! 一部で有名なNG版『帰ってきたウルトラマン』にも匹敵しようとい う早すぎた名曲(そーいえば、両方作曲は冬木透か)、これがついにフルコーラ ス聴けるのである。 『妖術武芸帳』自体も、中京テレビの『昭和ヒーロー列伝』で一部ながら幸運 にも観ることができた。東映製作の30分時代劇というとかの名作『仮面の忍者 赤影』があるが、忍者・怪獣どころかロボット、円盤とまさに何でもあり状態の 赤影とは正反対と言っていいムードで、実に真面目に「時代活劇」している。 妖術をすべて暗示効果と説明してしまう地味さが痛いが、幕府に弓引く諸国大 名の連判状の半分を敵味方が奪い合うという設定など、脚本伊上勝お得意のパタ ーンと言われるものだが、同時に古き良き時代伝奇小説(山田風太郎よりもう一 世代古いくらい?)をほうふつとさせるものである。 主人公鬼堂誠之介を演じた佐々木功(歌手のささきいさお。若い!)のりりし い剣士ぶりや、相棒覚禅(藤岡重慶)の豪快さ、それに敵役婆羅門妖法師の頭領 毘沙道人(原健策)の奇妙なふてぶてしさと、配役もなかなか魅力的。妖術のあ たりをも少し巧くこなしていたら、せめて時代物として名を残したのではないか と思われる。 ところでこの第一話で流れたのは件の「誠之介武芸帳」ではない。「妖術武芸 帳」の方(番組クレジットでは「さすらいの剣」となっていた)である。これが、 昭和三十年代でも古いと言いたくなるような曲で、とてもあの今なお斬新な「誠 之介~」と裏表の関係にあるとは思えない(^_^;)。『妖術武芸帳』がコケた原因 は、この第一話の主題歌の古さにもあるのではないかというほど。 つい『妖術武芸帳』の話が長くなったが、『河童の三平 妖怪大作戦』の「唄 う妖怪」(鬼太郎のオヤジ田の中勇が、オジサン声からいきなりウッヒッヒと妖 怪声に変化する、子供オドかしソングの隠れたケッ作(^_^;)。「夢にも出る」 「ふためとみられぬ」と、今や死語となり果てたオバケ用語(?)のオンパレード が楽しい)、『ジャングル・プリンス』(そういえば「南洋もの」って滅びたよ なぁと不思議なノスタルジーを起こさせる男声コーラス)と、よそでは聴けない 曲は他にもバッチリ入っている。 ウルトラやライダーなどの有名どころはオミットされているが、『スペクトル マン』『ミラーマン』『ライオン丸』など中堅どころはまめに押されられている。 この大全を一通り揃えれば、他社のアルバムの大半は要らなくなってしまう。 (コレクターとしてはそうとう「ダブる」んで困るが(^_^;)――でもスペクトル マンの後期OP・EDなんかは落ちてたりするんだな) うへー、長い ASA