#12 Article 3546 Posted at 1989/01/02 22:46:23 by ザク (MAP652) []
Subject: ザク またの名を 極道
せっかくログインできたんですから、数日遅れの話題も書きこみしちゃいます。
※
NETの皆様。年末ご多忙のことと存じます。
この極道とて、一家を構える身。大掃除だ、食料の買いだしだ、云々。まあ、カミ
サンに追いたてられること。
とはいえ、ガキどもが寝ちまったあとはノンビリとレンタル・ビデオを見るくらい
の時間はあるわけでして。
今日12月30日深夜見ましたのは『MOMO』でありました。知る人ぞ知るその
作者・ミヒャエル・エンデまで出演しておりました。人々の時間をかすめ盗ろうとす
る灰色の男たちに、ひとり敢然とたちむかう少女MOMOの物語であります。この作
者の映画化では『ネバーエンディングストーリー』の方が先だったんですけどね。
で、『MOMO』を見てびっくりしたのは、あのジョン・ヒューストンがかなり良
い役どころで俳優として登場していたことなんです。
いや、元気なおじいさんですねえ。
『確か、前に出演てたのは・・・』
そうだ、と私は思いました。
『猿の惑星・完結篇だ』
・・・辰年から巳年の話題じゃありませんが、『猿の惑星・完結篇』の俳優ジョン
・ヒューストンには少なからぬ思い出があるのです。
『猿の惑星』シリーズ。
昔、友人の東大卒現新日鉄管理職・通称ビンボ親爺が
『猿と犬とキジがオナラをしました。さて一番臭いのはダーレ?』
などと言っていたものですが。
SF映画としては出色のシリーズだったと思います。
で、その最終話『猿の惑星・完結篇』です。
当時、映画宣伝のコピーにも世間の理解にしても
『これで、シリーズがひとつの輪になった』
と、うたっておりました。
違うじゃないのかなあ・・・と私は思ったのであります。・・・そのコピーは『新
・猿の惑星』ならまだ了承できるけど・・・。
確かにストーリーは・・・宇宙船が着いた星は猿が支配していて実はそれは未来の
地球でまた人類の後継者であるミュータントが猿とドンパチやった挙句に地球は消滅
しちゃうんだがギリギリで星を脱出した科学者猿の若夫婦が時をさかのぼり現代の地
球にやってきて親たちは殺されるが息子が生き残ってやがて猿革命(クーデター)を
成功させる・・・ってなもんでした。
『猿の惑星・完結篇』は、ちょうどその後日談に当ります。
その前作『猿の惑星・征服』では、状況はもうほとんど猿優勢の地球ですよ、まで
話が進んでいるのです。
もし、製作者側に『シリーズを環にして、これで終わりだもんね』という意識があっ
たら、なぜこの作品を作ったのでしょう。前作『征服』で、その意図は達せられる筈
じゃありませんか。
そう。
けっして、このシリーズは環になってはいないのです。
そのヒントは、『完結篇』中オランウータンに粉して猿・人間混合の野外学校で子
供たちに歴史を教えるジョン・ヒューストンのセリフにあります。
『・・・このような悲惨な戦いの歴史を猿と人間は繰りひろげてきた。その行きつ
く先はシーザーの両親(未来から逃げてきた猿)が伝えるこの星の滅亡である。我々
は二度とその誤った道を進んではならない。・・・この地球の未来をあのシーザーも
見つめているのだ』
と、画面は猿・ヒューストンから石像・シーザーへと移る。
その石像が(たぶん)嬉し涙を流すところで、THE END。
そうなんです。このあとの地球は、平和な星になるんだよ。猿と人間とが共存でき
る星になるんだよ・・・ジョン・ヒューストンはそんなメッセージを語ってくれたん
です。未来への希望をくれたんです。
あのセリフには、泣けました。正直言って先程思いだし涙がでたのです。
・・・長い話になりました。
皆様の、夢・希望の多き未来に乾杯!
・・・しつつ、年末・年始のご挨拶とさせていただきます。
by 挨拶さえ長い 極道
こと ザク
1989.1.2.