#119 Article 3741 Posted at 1993/07/03 09:24:32 by 龍ちゃん (MAP3320) [NO.60]

Subject: Re:*36 天使?悪魔?空から来た謎の少女 /3735 ........... /3668 /3661

ひとりよがりの勝手な想像と自覚しつつも、最後にこれだけは言わねば
  ……と思ったので書きます(最後ですのでハッキリいって長くなってしま
  いました。スミマセン。また長い引用もご勘弁下さい)

   まず美奈子ちゃんの問題に関して。

>   つまり「セーラーヴィーナス」の美奈子ちゃんというのは

>  1,あくまで本質は「セーラーV」のままであり、「ヴィーナス」の部
>    分は、その上に付け足されただけだということ。例えて言うなら、
>    平屋(セーラーV)の上に二階(ヴィーナス)を新築した家のよう
>    なものである。

>  2,戦いの日々の中、「セーラーV」から完全に脱して、「愛と美の女
>    神 ヴィーナス」になっていった。例えるならさなぎ(セーラーV)
>    から、美しい蝶(セーラーヴィーナス)に脱皮した。

>  の二つの解釈がありうると思います。さて、龍ちゃんさんの論調から判
>  断するに、龍ちゃんさんの解釈は2の方のように見受けられます。私も
>  最初はそう解釈していましたが、良く考えると、1の解釈もありうるわ
>  けですね。で、「方向づけがはっきりしない」というアニメの美奈子ちゃ
>  んですが、1の立場をとって、この美奈子ちゃんを描こうとしているの
>  だ、と考えるわけにはいきませんか?それに成功してるかどうか、は別
>  の話だし、本当にスタッフがこんな事考えてんの?と問われれば、わか
>  らない、と答えるほかはないけれど・・・

    なるほど。
    「V」としての本質はいまだ失っていないというわけですね。
    「なかよし」と、5月号までの「るんるん」だけを見ていたので2の
   解釈をとっていたところなのですが、そう言われてみると、1の解釈も
   できないことないな、と思いました。

    それは「るんるん」7月号にある「セーラームーン」番外編を見て気
   がついたのですが、(前にも言ったとおり)原作(「なかよし」)では
   ストーリーを進めるためにりりしい戦士たるところのヴィーナスを演じ
   ており、この様があまりにも強烈なために印象に残ってしまうのですが、
   年がら年中りりしい戦士をやっているわけではない。それを初めて描い
   たのがこの番外編なのでは……と思ったのです。

    原作(「なかよし」)は、いうなればシリアス話をずっとつなげたよ
   うなものであり、その間々にある、シリアスでない、普段の生活の話は
   端折ってきている。人気があまりにも凄すぎて、読者がみんな次の展開
   を楽しみに待っていること、加えて掲載誌が月刊であるということを考
   慮すれば仕方ないかな……

    で、そういう、行き掛かり上描きたくても描けなかった(描くヒマが
   なかった)普段の生活の話(そこで演ずるのは「V」―コスチュームも
   ヴィーナスのイメージとの混同を避けるためか「V」になってるけど)
   を、番外編という、本流からちょっと離れる形で実現できたのが「るん
   るん」7月号だなぁ……と。
    つまり(総称するところの)原作も、アニメのように“肉付け”を始
   めた。これにより、原作においても(今まで陽の目をみることができな
   かった)アニメのような美奈子ちゃん・ヴィーナスを見ることができた。

    また話を複雑にしてしまった感がありますが、こう考えていくと1の
   解釈も成り立ってくるわけなのです。で、アニメはたぶんこういう立場
   で描いているのでしょう。

    それにしたって、「4守護神のリーダー」「プリンセスの影武者」と
   いう役を剥奪するのはともかく、ぞんざいな扱いをするのだけは許せな
   い!―こう思うのはファンのエゴでしかないのかしら。
    やはりスタッフを信じるしかないのかなぁ………


   次に亜美ちゃんの問題に関して。

>   さて、亜美�うが、それよりも勉強が好きで、その
>    結果、自然に成績も良い優等生(つまりIQ300はあくまで
>    うわさであり、真相は不明)

>  2,うわさ通り、IQ300のスーパーガール

    実は1の解釈でいったとき、ただ一つだけ「?」となる場面があります。
   それは第9話のポケコン初登場の場面。ルナいわく、「簡単に言うと、超
   小型のスーパーコンピューターよ。〈中略〉うさぎちゃんじゃあ無理でしょ
   うけど、亜美ちゃんならすぐに使いこなせるわ」

    で、さっそく亜美ちゃんは妖魔ラムアの居所を突き止めるためにこのポ
   ケコン(性能的には我々の世界では未だ大型の段階にあるスパコンなんで
   しょうね)を駆使しています。使用方法も言語も教えられていない(と思
   う)のに、いきなりこれだけ使いこなせるということに対しては、それこ
   そ原作のような「あっという間にゲームを解読してしまった亜美ちゃん」
   =2の「うわさ通り、IQ300のスーパーガール」でないと説明がつか
   ないんですよね。

   (しいていえば、第35話の空間理論にしたって、本来理学部に行かない
    限り知ることもないであろう(一般教養課程でも知れないことはないか)
    ことを説明するあたりは、やはり2の解釈でないと説明が難しいかなぁ)

    といってさきの美奈子ちゃんと同じような解釈(「努力する天才」)は
   無理がありますし……うーん、どちらの解釈をとっても、製作スタッフは
 に手抜きがあったといわざるをえませんねぇ。


    ということで、ここでわたしの意見を終わります。できれば直接顔を合
   わせて、「製作サイドの矛盾した表現を糾す・どこへいくのか『水野亜美』」
   と、「せらむん人気、草の根で翳り・ドーする美奈子ドーなるヴィーナス」
   (仮称)を議題にシンポジウムを開けたらいいね(^^;)。


                             龍ちゃん