#110 Article 1450 Posted at 1994/10/04 06:46:35 by りんずはうす (MAP1154) [LP]
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本題から逸れますが、何とぞご勘弁を...(^_^;) ★ 6BM8 今時こんなマイナーな球を使っているのはうちくらいかと思っていましたが... (球の値段が急騰している折、1本たったの¥650で買える球なんて...) >3極5極の複合管なので扱いが難しいというのはありますが。 この球のメリットは、少ない球数でプッシュプルのセットが組める点ですが、そ の分回路が限定(1段増幅+P-K分割位相反転+終段)されます。かといって、 他の球を持ち出すには中途半端で魅力に乏しいところがあります。 ちなみに、この球を使用したアンプの回路図が、「PC-VAN エレクトロニ クスライフSIG(J ELEX)」の「みんなの工作室」にあります。近い将来 製作記事にしようと考えているものです。(自分で気に入っていないアンプを記事 にするとは一体どういうことだろう(^_^;)) ★ 球式パワーアンプについて >以前オール真空管のセット(試作プリアンプ+6BM8パワーアンプ)でレコード >を聞いてみましたが、それはそれはこの世の物とは思えないくらい悲惨でした(^_^;) 今や「飾り物?」と化している6BM8アンプの特性を参考までに示しますと、 出力 : 6.5+6.5W (THD≦1%,1kHz) T.H.D: 0.2%以下 (1kHz ,1W) 0.8%以下 (20kHz,1W) 周波数特性: 7Hz~110kHz(-1dB以内) D.F : 6 (1kHz) という具合で、球アンプとしては良くも悪くもないというところです。なお、最 大出力が低いのは、電源電圧が低い(235V)のと、終段がUL接続であるため で、五結にして電源電圧を280V前後まで持ってくれば10Wは出ます。 (ただし、よほど気を付けないと球がノビます) 一見してさほど問題なさそう(ホント?)なアンプですが、スピーカ(JBL 4406)をつなぐと途端に品位を落とします。これは、D.F(ダンピングファ クタ)が低い(=出力インピーダンスが高い)ため、スピーカを十分に制動できな いこと、そして、負荷(スピーカ)のインピーダンス特性が一様でない(「うねり」 がある:特にマルチウエイでは顕著)ため、周波数によってドライブ能力に差が出 る(=周波数特性に影響を与える)ことに起因すると思っています。また、トラン ス自身での特性劣化も否めません。 ということで、出力トランスの二次インピーダンスを下げるのにも限度がありま すので、個人的には「挙動不審な負荷」であるスピーカ(特にマルチウエイ)のド ライブに出力トランスは不向きだと思っています。「NFB量を増やせば回避でき る」という反論もあるかとは思いますが、単にNFB量を増やすのは「百害あって 一利なし」です。まず、スピーカからの逆起電力(スピーカはその構造上「発電機」 に等しい)の影響を受けやすくなりますし、出力トランス付きの場合は周波数特性 にピークが出ます。 >パワーアンプには強力な球を使わないとダメだと言う人もいます 実は「球」というより「出力トランス」と言うのが正解かも... (強力な球にはおのずと強力な出力トランスが付きますので) (ちなみに、安直に掛けられるNFB量は、経験的に10dB程度までのようです :出力トランスあり/なし、球/石を問わず) となるとOTLが必須となりますが、球はもともと電圧動作であるため、負荷が 8Ωを前提としたOTLには向きません。確かにOTLを意識したものもあるので すが、大体が負荷400Ω程度を想定したもので、満足な結果が得られないことし ばしばです。本数を稼げば当然出力インピーダンスは下がりますが、それでも出力 インピーダンスを0.数Ωのオーダーにするのは容易ではありませんし、ヒータ電 力も馬鹿にならないでしょう。 ちなみに、今流行(?)の「6C33C」あたりは内部抵抗が低く、OTLには 持ってこいのような印象を受けますが、それでも出力インピーダンスは思ったほど 下がらず、実際に組まれたOTLアンプを見ても山ほど並列にしてあります。ここ までやるくらいなら、わたしなら迷わずMOS-FETを起用します。 個人的には球にはこだわっていない(というより愛想が尽きた)ので、現用パワ ーアンプは終段がMOS-FETのものです。(ずいぶん前より「作りかけ」のま ま鳴っている(^_^;))今のままでは球アンプ復権の見込みはありませんが、先日 「小型のコンデンサスピーカを出して欲しい」旨STAXの社長にお願いしてきま したので、これがもし実現すれば、6BM8パワーアンプが日の目を見ることにな るやも知れません。 ★ STAXのイヤースピーカ 今の組み合わせは、「SR-Λ 発売15周年記念」特別販売で買ったものです。 それにしても、この「SR-Λ Signature」は絶品ですね。これまでSR-X mk3 PROを使っていましたが、もう次元が違います。個人的には「SR-Ω」より好 感が持てました。未体験の方は一度試聴されることをお勧めします。 ちなみに、今「PC-VAN エレクトロニクスライフSIG」で、STAXイ ヤースピーカ用のアンプ(球式)を作ろうと計画中です。とはいえ、目下別の話題 に押されぎみで停滞中ですが... もしかしたら、近々その成果が紙上で発表さ れるかも知れませんので、その節はよろしくお願いします。(わたしは「外野席」 で傍観です(^_^;)) ★ 球式プリアンプ(市販キットの大改造) 半導体式の早期完成が本望なのですが、某#23でのアーティクル(このベース アーティクルと「小公女セーラ」の話)に触発(?)されてレコードを掛けたくな り、急拠短期で完成させられそうな球式の方を優先してやることにしました。目下 部品配置図を作成中で、本来ならもう出来上がっているはずだったのですが、今引 いている図面が表から透視したものだと勘違いし、入出力端子の配置を誤るという 「大チョンボ」をやってしまい、未だ未完成となっています。CADでやっていた のがせめてもの救いで、何とか体勢だけは立て直すことができました。何とか10 月半ばまでには音出しにこぎ着けたい考えですが、さてどうなることやら... ちなみに、これの試作回路とMOS-FETパワーアンプを組み合わせたところ、 レコードがそれなりに聴けました。 長駄文大変失礼しました_(-_-;)_ 32技研/りんずはうす