#108 Article 207 Posted at 1992/02/13 17:05:31 by TMV (MAP2256) [TMV23]

Subject: Re:*8 第23話 /204 .... /191 /188

13/100		第23話5部

 その日の朝はとてもすがすがしい素晴らしい朝でした・・・
 朝食のテーブルには珍しく全員が揃って顔を合わせました。それぞれの胸に色々な思いを抱いて。

 ジョージは既に引っ越しの段取りを考えてます。
 (人、それを捕らぬ狸の皮算用と呼ぶ)

 セーラは家族水入らずの生活の事を夢想して。

 リンは・・・リンは何も考えていません(^^;。ただ食事に全精力を傾けています。
 (さすがリトルビーフィーター)

 モードリン!「すべての者が自分の手のひらで踊っている」ここまで来ると既に菩薩の微笑みで、公爵家の将来を設計しています。

 トマスは計画を知ってしまった事を顔に出さないように気を使い、結局顔に出しています。でもおどおどするのはいつもの事なので誰も気にしません。

 メアリは今日はどうやってリンをいじめるかシュミレートしています。


 食事が終わり、ジョージはロンドンに向かい車を出しました。トマスは怖いのでベッドに直行です。モードリンは悠々と食後のお茶を楽しんでいます。そしてリンは・・

R「セーラおねえさまぁ、一緒にお絵描きしましょ!」

S「いいわよ、リン。あなたは何を描くの?」

R「うふふふふ、内緒よ。出来たら見せてあげるぅ」

S「くす、楽しみにしているわ」

R「まあ、セーラはマーブル館を描いているのねぇ」

S「・・・・・・・・」

R「どうしたの?」

S「何でもないわ、さあ描きましょう」

 こうして小一時間ほど経ってメアリがやって来ました。さっきのシュミレートを実行に移す為に。

M「セーラ、入るわよ。あらリンも居たの」

S「何の用?用が無いなら出て行って頂戴」

M「そんなに向きに成らなくたっていいじゃない。今日、おじさまはマーブル館を売りに 行ったんですって?」

S「そうよ、日本の不動産会社が引き取ってくれるから。あなたたちの物には成らないわ
M「ふふふふふ、あんたも馬鹿ねぇ。利益が出る取引なら何処の不動産会社だってお母さ まに売るわよ。まあ、おじさまがちゃんと売ったらだけどね」

R「絶対売れるわぁ!そのためにパパはあんなに苦労したんですものぉ」

M「どうかしらね。あらリン、その絵はおじさまのつもり?全然へったくそね」

R「いいじゃないぃ」

M「リン、私が手直しして上げましょう」 赤いパスを奪い取るとジョージの顔に落書き を書きまくった!

R「やめてメアリぃ、帰ってきたらパパにあげようとしてたのに」

S「いいかげんにして!メアリ」

M「へ、こんな絵。こうしてやる」 こんどは絵を奪い取りビリビリに破いてしまった

R「パパの絵がぁパパの絵がぁ~」

M「おっほっほほほほ、じゃあね」

R「しくしくしく」

S「リン泣かないで。もうすぐメアリ達と合わずに済むようになるからね」

R「・・・・・・」

S「さあ、もう一度描き直しましょう」

R「・・うん・・・」

 メアリのいやがらせにより破けたジョージの絵。この先を暗示するかの様に赤いパスが血の色に見えました。
					絶対無敵 TMV