#108 Article 188 Posted at 1992/01/30 11:49:43 by TMV (MAP2256) [TMV23]

Subject: 第23話

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	第23話1部	「モードリンの悪巧み」

 ジョージは買い手を捜して走り回ったあげく、結局無駄足を踏んだだけで帰って来ました。机に向かいがっくり肩を落とします。そこにモードリンが入って来ました。

J「なんのようです?コットン男爵未亡人」

M「まあ、ジョージったら。モードリンと呼んで下ださらないの?」

J「あなたの本性はもう判かった。この屋敷も売ることだし早くトマス達と帰ってくれ」

M「まぁ、婚約までした私に向かって良くそんな口が聞けますわね」

J「買い手が付かないのは誰が原因だか判かっているんだ」

M「それはわたくしの父が勝手にやっている事ですわ。婚約を破棄されてとても怒ってい ましたから。それに公爵様も・・・」

J「黙ってくれ!もう何も聞きたくない」

 そこに電話が鳴りました。”リリリリリリッ”

J「もしもし私だ。おお、バーナードか。なんのようだい?」

B「ジョージ、良い知らせだ。ジュデスの姉が誰と結婚しているか知っているよな」

J「えーと、確かジェフ・トレーシーて言う空軍大佐だろう」

B「そうなんだ、そのトレーシーさんが予備役に成って、三井不動産イギリス支店の顧問 に成った訳だ」

J「それじゃ、もしかして・・・」

B「そうだ、向こうは大乗り気だ。早速明日会いたいそうだが」

J「ありがたい、恩にきるよ」

B「なぁにい困った時はってやつだよ。で、事務所に9時に来て欲しいそうだが、行ける か?」

J「槍が降っても行くよ」

B「え~と住所は・・・あったあった。ロンドンのケルントナー環状通りの三井ビルだ。 受付に言えば案内してくれる」

J「ケルントナー・・・ロンドンに有ったか?まあいいや地図で調べてみる」

B「じゃあ良い知らせを待ってるから」

J「ああ、また今度一緒に飲もう」”ガチャ”

J「聞いた通りですよ、男爵未亡人。早めに荷物をまとめるんですな」

M「・・・・・・・」

 無言で部屋を出て行くモードリン。その瞳は憎しみの炎に輝いていました。

						絶対無敵 TMV