#104 Article 682 Posted at 1992/10/28 07:39:25 by W.M. (MAP009) [NO.25]

Subject: 第二十五話 薔薇のルージュ

冒頭で、「下座に座らされた」ということだけで、退席してしまう、十一
歳の蕗子様。そして、この歳にして、使用人に涙を見せないという誇り。

 さらにそして、この誇りを捨ててまで、奈々子を篭絡し、辺見から遠ざけ
ようとする。それを見ても、なお蕗子様を崇拝することをやめられない、サ
ンジェスト様。

  NHK、それも今の衛星放送でなければ、決して放映することのできないで
あろうこの作品を、(途中からですが)本放送の時に観ることができたとい
うのが、何か運命にさえ感じられてしまうような、衝撃的なシーンでした。

 蕗子様の十二の夏は、もう手のほどこしようもないほど、こわされてしま
いました。そして彼女はすぐさま、自らの手で、残りのすべてを破壊します。
このような生き方・誇り、できることなら、少しは見習いたいとさえ、考え
させられてしまいます。

                        MAP009 / W.M. (ダブレムと発音してください)