#104 Article 619 Posted at 1992/09/13 17:10:53 by W.M. (MAP009) [NO.08]
Subject: 第八話 あなたが欲しい
「あれ、00:00になったのに、ビデオが動いていない!」
しかし、幸運にも VTRの前で待機していたので、最初の OPが欠けるだけ
ですみました。
いよいよ、日本の全「おにいさまへ…」ファンの 99%を驚愕させた、第八
話、「あなたが欲しい」です。
まず、今まで続いていた三崎さんの奈々子に対する嫌がらせ、宮様が簡単
に抑えてしまいます。
「…さもなければ、あなたはソロリティに加わる可能性をまったく失うだ
けでなく、全ソロリティメンバーを敵に回すことになるのですよ」
今になってみれば、宮様はこのように自らの運命をつくっていったのです
ね(最後を知っていると、このあたりの宮様の行動がなんだか恐ろしくさえ
思えてきます)。
さて、これを除けば、今回の話はもうほとんど真理子さんの話です。
今まで一つも自分のおもちゃを持ったことがない子が、初めて自分のおも
ちゃを持ったときのように、友人になってくれそうな奈々子を執拗にまで独
占しようとする真理子さん。
薔薇の間を借り切りながらも、今までの毎年二人だけの誕生パーティは、
いったいどういう風だったのでしょう。
奈々子と一緒の真理子さんは、(奈々子が帰ると言い出すまでは)始終機
嫌よく、明るい子です。が、2つのシーンだけ様子が異なりました。
一つは、帰りの車の中、奈々子を自宅に誘う直前です。その後の奈々子へ
の誘いの言葉は、真理子にとってみれば、本当に決心がいったことなのでし
ょう。
そしてもう一つは、
「あ、あのね真理子さん、私、これからも時々遊びにきていいかしら?」
「それは同情? だったらお断りよ」
奈々子がこのように気楽に、どんどん友達を作っていくことは、真理子さん
にとっては我慢できないことなのでしょうか。また、これまで友達を持つこ
とができなかった真理子さんにとって、友達とは自分が持っているお人形で
あり、人形には能動的に動いて欲しくないのでしょうか。
普通だったら素直に喜べるはずの、奈々子のこの言葉に、このような意外
な(何度観ても驚いてしまいます)反応を示すとは。
そして、真理子さんは考えたのでしょう。奈々子を独占できないのならば、
奈々子の友達の中でも、一番親しい友達にまで、できるだけすぐに追いつこ
うと。そして、追い越そうと。
でも、奈々子は人形ではなく、両親からの愛情豊かに育まれてきた自分と
は異なる境遇にて育った真理子さんの行動に、真理子さんの心の芯にある何
かに、初めて知る恐ろしさを感じとってしまいます。
MAP009 / W.M. (ダブレムと発音してください)