#104 Article 598 Posted at 1992/09/08 15:35:54 by KYOGO (MAP2034) [NO.05]

Subject: 第五話 疑惑の刺

この回は、絵のうるわしさも絶好調、ストーリーにも一分の隙もない、
すさまじく良い回ですね。
奈々子いじめも、あまりなかったし(それは次回なのだな(^_^;))
(奈々子いじめの最中に、こんな回をはさむという構成も、感心です)

最終回まで一度見てからだと、
冒頭、母から辺見氏のことを聞かれるシーンと、父の過去について三崎さんから
言われたことを思い出すシーンが連続する、という暗示も実に効いてきます。
(もちろんこの時点の奈々子にとっては、それは偶然なわけで、と……)

サン・ジュスト様の匂いも、またただよっていましたし。
しかもそれが、例の剣山のシーンの最中にはさまれるなんて……

うーん、くり返しの鑑賞に耐える作品ですね。


ソロリティ入会儀式のシーンも、ものすごい迫力です。
宮様の表情が変わったところで止めるなんて、すごい、すごすぎる。

その話と平行して、奈々子の母と辺見氏の会うシーン。
しっとりと仕上がっていて、みごとな対照です。
喫茶店の照明がついて、光の色が変わる、演出の細やかさは絶品!
そしてここで冒頭の暗示の意味が明かされるわけですね。

さらに平行して、サン・ジュストさまと宮様の確執(と、薫の君)のシーン。
3つの話が平行して進みながら、互いに少しづつからんでいる複雑さはたまりません。
薫の君と争うときのサン・ジュストさまは、凄絶なまでの美しさ!
でもやはりサン・ジュストさまは、異常な言動をしているときが一番魅力的だな(^_^;)
(今回はもちろん、「わかってる、出ませんよ」のところ)


一番最後のモノローグ(「雨は、結局……」)も、実に工夫が行き届いてますね。
モノローグってのは、これくらい洗練されてなきゃ!!

                                 KYOGO