#10 Article 684 Posted at 1989/10/27 06:01:50 by M.M. (MAP1416) [CL.BGM]
Subject: クロネコカンBGMリスト
続いて「くりいむレモン・ヴァイオリン特集」です。(MASAMI KUN サン ミテマスカー?) 最後の(?)富本起矢作監作品となった「黒猫館」は、それまでアニメにはあり 得なかった強烈なデカダンス/現世否定と耽美志向によって、「くりいむレモン」 の先進性を示すものとなりました。(ちょうどヒロイックファンタジーの分野にお いて「ラル」が為したと同様に、たとえそれがスケベをするための道具立てであっ たとしても) これをサポートするBGMには無伴奏ヴァイオリンを多く用いています。 無伴奏ヴァイオリンという形式はバッハを最後にすたれてしまった、クラシックの 中でもはずれもののジャンルで、自己主張がものすごく強いのでBGMに使うのが 難しいのです。「黒猫館」では一応雰囲気にあった使い方をしていたようですが、 時々BGMが出すぎていて、おかしいな、と感じる所がありました。 でもクラシックミーハーのわいとしては、クラシックが出るだけでうれしいのさっ! --------------------------------------- 1.ピアノソロ (おそらくオリジナル) Part6のエンディングと同じく、即興風の軽いものですが、 けっこう感動するもりあがりがあったりしてわいは好きです。 しかし黒猫館にはナレーションが多いですね。 わいはビデオからラジカセに音だけダビングして聴いているのですが、 気分はNHKの「FMシアター」... 2.バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番より 第1楽章 「はじめまして。村上正樹です」 ズーチャー、ツラツラツララズーチャー(おっと、笑っちゃいけない) 無伴奏ヴァイオリン曲はバッハ以前にたくさん書かれているのですが、 バッハのものがずば抜けてすぐれているので、「無伴奏ヴァイオリン」と 言えばバッハのものを指すのがほとんど常識になってしまいました。 3.コレルリ 「ラ・フォーリア」 より 畜音器から流れてくるのがこの曲で、エンディングにも使われました。 もともとは伴奏(通奏低音)つきの変奏曲で、BGMに使われているの はその第?変奏の部分です。(原曲はこの2倍の速さで弾かれる) 技巧的にはやさしいので、ヴァイオリン教室の発表会などでよく聞く曲 です。 4.ヴァイオリンソロ[1] (おそらくオリジナル) ここでみんな冴子奥さまのヌードに気をとられて気づかないが、 振子時計の重いカッチカッチという音がしていて、昭和初期を感じさせる。 5.ヴァイオリンソロ つづき おそらくオリジナルだと思うのですが、ジプシーバイオリン風でなかなか しっかりした曲です。 6.バッハ 無伴奏ヴァイオリン組曲第3番より ガボット風のロンド 亜理沙の弾く曲が、これです。 無伴奏ヴァイオリン曲の中では「シャコンヌ」に次いで有名で、美術館の CMなどに使われています。 7.ヴァイオリンソロ[2] (オリジナル?) ↓ 8.バッハ 無伴奏ヴァイオリン組曲第2番より シャコンヌ の一部 無伴奏ヴァイオリン曲の定番、お得意様、「この店のナンバーワン」。 シャコンヌというのは要するに変奏曲なのですが、モーツァルト以後の クラシックな変奏曲というよりも、むしろジャズのインプロビゼーション に近いものです。 8小節のコード進行をもとに、あるときは高尚に、沈欝に、また嵐のよ うに弾きまくるかと思うと、長調に転じて天国のように、また人間の力強 い歌声が聴こえるといったふうで... おそらくシャコンヌには、世界のすべてがある。 9.=4.5. 10.=2. 11.ヴァイオリンソロ[3] (オリジナル?) 「 そうして僕は、あの黒猫館での出来事が、 夢でも幻でもないことを知ったのだ。... 」 一見ブーレ風でクラシックにありそうですが、バッハではないようです。 あの狂気に満ちた黒猫館の日々を、すべて許すかのような、暖かく気高い メロディー。もしオリジナルだとしたら、たいしたもんだ。 12.エンディング タイトルバック =3. タイトルバックにこれを入れたのは、正解でした。 もし11.のほんわかした雰囲気で終ってしまったら、せっかくの黒猫館 の緊張感が台無しになってしまう。 そこでこの曲でシメる、というわけです。 --------------------------------------- M.M.[ MAP1416 ]